夢枕獏先生と天野善孝先生のコンビでの本を
購入したのは2冊目ですが、
今回の楊貴妃も幻想的で不思議な感じがしました。
通常のハードカバー本だと思っていたら、大きな本だったので
小説というよりは、幻想的なイラスト集とか絵本のようでした。
きつい二人の関係が更にきつくなります。 特に直江のぎりぎり感はもう後がないぎりぎり・・。 読んでいて痛々しい、けれど読まなければ終わらないという、精神的にきついものがあります。 楊貴妃の謎、怨将の動き、そして二人の関係を、息を詰めて見届けて下さい!(この本ラストで、胃を痛めないよう、後編も買っておくことをオススメします・笑)
格調高い歴史ドラマなのかと思ったらとんでもない。前編濃厚なセックスシーンばかり。衣装が華やかできれいですが、それも吹っ飛ぶくらいこれでもかこれでもかとその手のシーンばかり。 香港制作と言うこともあるだろう。しかし、一言言うなら、楊貴妃は中国では「体で玄宗を虜にした女」というイメージが強い。実際、「長恨歌」で美化されるような「悲劇の女性」ではなかった。史実では、嫉妬深く、計算高く、気が強く、セックステクニックに長けた女性である。 過激だが、「真実に近い」楊貴妃が見られる作品である。
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