ベトナム帰還兵たちが唯一認めるベトナム戦争映画と言われているけど、キレイ事でもお涙頂戴でもなくキチンと正面から、狂って行くというのが実際にどういうことなのかを描いている非常に正しい映画。 エリアスは何故殺されなきゃならなかったのか?という問題こそがこの映画の提起する戦争の不条理。戦場で、戦争以外の理由でアメリカ人同士が殺し合ってる姿を見て、この戦争の何がそんなにイケナかったのかよくわからないままに反戦を唱えていたアメリカ人たちは驚いたでしょうね。 さすがに最近の戦争映画に比べて戦闘シーンのウソっぽさは否定できないものの、当時としてはそれなりに頑張った作品ではあるでしょう。エリアスの最期は人々の心に永遠に残るでしょう。
ベトナム戦争に志願した新兵が最前線の小隊に配属され、新兵の目から見た悲惨な地獄の戦場を描く、1986年製作・「オリヴァー・ストーン監督」の傑作戦争活劇。
【情け無用のバーンズ隊長(主演:トム・ベレンジャー)・正義感と平和主義を持つエリアス軍曹(主演:ウィレム・デフォー)は仲間と新兵を含む小隊13名で、ある村へ斥候に出発するが・・・・・・。】
壮絶な戦場で対立するバーンズ隊長とエリアス軍曹の迫力ある葛藤劇は圧巻。また、ベトコン部隊の接近にエリアス軍曹が単独で斥候に出発するが、後を追うバーンズ隊長が日頃の恨みで射殺してしまう展開・ジャングルを舞台にベトコン部隊の人海戦術の壮絶な接近戦の銃弾に、戦友が相次いで倒れる展開・新兵クリス(主演:チャーリー・シーン)が、バーンズ隊長に向けて怒りの引金を引く展開など、戦争の狂気をオール男性キャストで描かれ、「非情な物語」の作品と思うが・・・・・・。
まず、初BD化なのに価格が安いのは最高に評価したい点です。
日本版は異常に高い場合があるが、ハッキリ言ってあの売り方はマイナスです。日本版とフランス版は手間のわりに人口が少なくて経費が掛かるのは理解しますが、プラトーンの価格のように企業努力を見せて欲しいですね。
ベトナム戦争物としては、当時一世を風靡した物なので今見ても判りやすいメッセージ性とリアリズムの追求が光ります。戦争反対の人が見ても主人公と一緒になって一定のメッセージは受け取ることが出来ると思いますし、反対に戦争に憧れを持つ人が見ても現場の雰囲気がリアルで満足できる物と思います。
当時、ヘルメットにマルボロのタバコが妙にカッコよく見えた記憶が蘇ります。実際に今でもドッグタグをネーム票として何枚か使っていますが、当時この映画の影響だったといえると思います。
DVDと比べてかなり映像がキレイでくっきりです。しかし年代の割りに元が悪すぎたので、正直なところ凄くキレイって訳ではありません。同年代ならBTTFのBDなど奇跡的にキレイですから、ゴッドファーザーより画質が悪いような感じを受ける本作の評価は・・ 仕様的にはかなり意見が分かれそうな気がします。
仕様とは別に、純粋に映画としては最高です!未見の方は是非ともこの機会に手にとって欲しい名作です。
これを見たのは中学生のときだった。とても衝撃で今でも忘れない映画のひとつ。 戦場では自分たちの想像を超えるようなことが起こっている、人間の怖さを知った映画だった。
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