高校の世界史授業は、ある国の歴史をかじっては他の国の歴史を時間を遡ってやり直す手法であり、嫌いになる(ある時代の各国間のつながりがわからなくなり混乱する)人が多い。私もその一人だ。このアプローチに対し、この本のほうは、日本、中国、朝鮮の東アジアの同時代に並行した歴史事象を、まるで宇宙から見ていたように網羅的に同時に書き連ねることにより、同時代に東アジアという広い地域で何が起き、各国がどう関係していたのかを概略説明している。その意味で、「大人向けの」教科書としている。この分野の入門書として、広くおすすめしたい。「教科書」らしく、横書きで、ある時代に発生したエポックメーキングな出来事を各章立てし、それに解説を加えている。分量が適当で、読みやすい。また、書き手は、その分野での専門家ばかりで、記述内容は必要最小限であり、全体として統一感がある。これは編者の力量に負うところが大きい。また、何よりもこの本には、その時代に生きた人たちが生き生きと描かれ、歴史は「人の営みの積み重ね」ということがよく解る。19世紀に東アジアの人たちが、西欧諸国のシステムに組み込まれていく過程において、それぞれの国情に照らし、何に悩み、どう考え、どう行動したのかが手に取るようにわかるのだ。専門家集団の研究の賜物と言えよう。ただ、難を言えば、より深く勉強したい時の参考文献に古いものが多く、廃刊になっているものも多いことぐらいか。
この漫画が出るまでオバタリアンの生態にスポットを当てた漫画はなかったんです。載っている四コマはどれも鋭い切れ味があって、日ごろオバタリアンとの抗争に疲れている人には心癒される漫画だと思います。主婦を批判した本には「ふざけるな専業主婦」がありますが、こちらの漫画の方がオバタリアンに対する愛が感じられて、すきですね。
団地とかスーパーとかで誰しも一度は見かけたことのある、あのずうずうしいおばさん集団を題材にした四コマギャグです。随分昔の漫画ですが、読んでみると「ああ、こんなひといるよな~」と思うことがけっこうあり、今でも全然楽しめます。とくに身近にオバタリアンがいる人は、読むと絶対にスッキリします。そういう人に特にオススメです。
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