シリーズ3巻目で、6話からなる短編集です。お捨と笑兵衛夫婦のほかに、過去に1話分の主役として二人に助けてもらった登場人物たちも時おり登場し、連作らしい小説になっています。
いつもどおりの人情話が展開します。そして時には、解決できないような、やるせない事情をかかえた人もいますが、この夫婦の包み込むような人柄ゆえに、二人に黙って話を聞いてもらうだけでも、気がまぎれたり、落ち着いてきたりします。それが最終話での、ここに木戸番小屋があって、親爺さんと小母さんがいてくれるだけで有難い、というセリフによく表れていると思いました。
渡辺貞夫さん、すばらしいアーティストだと思うし、あの優しい笑顔と、演奏しているときに時々見せる厳しい表情、そして過去に数えきれないほど行ったライブコンサートの数々。それが全て思い出される。彼の存在感は単にジャズの世界だけではなく、僕の人生の中で大切なことだということがしみじみ分った。
大江千里の夏の決心が聴きたくて購入しましたが、他の曲も名曲揃いで驚いた!
夏の季節、ドライブする時にピッタリかもしれません
ジャズ大好きな人も、ジャズ初体験の人も、誰にでも楽しむことが出来る作品だと思います。これぞジャズの大御所って作品もあれば、今の季節にぴったりのラテン系の作品もあったりして。 だから、肩肘張らずに楽に聞いて欲しい。疲れた時、ホッとしたい時、頭の思考回路を停止させて、ゆったりとした気持ちで、楽な姿勢で聞いて欲しい。きっと元気になれるはず。聞き終わった後で、自分が元気になれるはず。 渡辺貞夫は、音楽生活50周年、一体どこからこのエネルギーがわいてくるのか不思議なくらい。やっぱり、ジャズって元気をくれるんだろうなぁ… 渡辺貞夫を昔から知っている人はもちろん、本物の音楽を知らない現代っ子にも聞いて欲しい作品です。
非常に懐かしく、また、貴重な広告資料集として拝見させていただきました。
音声が次第にステレオ化し、ナレーションをナレーターが読む時代から、
モデル自身(タレント自身?)が等身大で喋る時代へと変化するプロセスが興味深かったです。
またバブル期の豪華なCMを観ていると、広告不況が叫ばれる今の時代がせつなくなったり…。
とても楽しい時間をすごさせていただいたのですが、やはり、権利関係など大人の事情で
収録されなかった作品があったのは、「残念!」のひとこと。
●例えば、政治スキャンダルのために一週間しか放送されなかったナイアガラトライアングルの
「A面で恋をして」(資生堂サイモンピュア)。
●実相寺昭雄演出の企業広告『初恋編』(カンヌ国際広告祭でグランプリ受賞/
17歳時の薬師丸ひろ子が主演)等など。
さらに、わがままをいわせていただくとすれば、同梱のパンフに、なんとか、わかる範囲でいいので
各CMの演出家、プランナー、コピーライターの名前を記載して欲しかったです。
最近、お亡くなりになった土屋耕一さんの作品がけっこうあったので追悼の意味をこめて・・・。
ということで、ぜひ、未収録作品を収録したVOL.3を発売してください。お願いします。
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