「道徳的にヤバい」って意見がありましたが、私もそう思います(苦笑)。人をコメディー的に平気で殺しちゃうところは‥‥ちょっとどうかと思います(個人的には)。でも救いようがないくらいアホで、笑えました。私はロメロファンで、ゾンビ映画は大好きです(アマチュアですが)。ゾンビ映画としてもコメディー映画としてもアリじゃないでしょうか?最後のオチは笑えました、かなりのアホです、バカですっ。ぜひ見てください(笑笑)
ストーリーの展開の仕方なんかは、過去・現在と見せていておもしろいんだけど、
いろんな要素を詰め込みすぎていて、消化不良って感じがしました。
原作・監督・脚本を手掛けているのは唯野未歩子という女優です。とってもキュートだし、豊川悦司と共演した「さゞなみ」では、内に情熱を秘めたヒロインを静かに演じ素晴らしかった。NHKの「中学生日記」の脚本も書いているし、才色兼備というところでしょうか。
予告編はコメディタッチだったし、すごくテンポが良さそうに感じたのだけど、オープニングの、玄関前掃除のシークエンスでのファンタジー描写から、やけに静かでオフビートなリズムにちょっと驚いた。でも、その静けさ自体に皮肉というか、意味が込められている。
セックスの時間の長い短い、手のひらより胸が大きい小さい、という人それぞれの基準、男と女の慰め方、女性同士の慰め方など、モノの捉え方違いを切り取って見せるエピソードは、唯野未歩子のユニークさの一端を見たようです。
9ヶ月過ぎたあたりから西島秀俊演じる夫の視点に変わる。この作品のポイントは、奇抜な設定でもなく、周りの好奇の目でもなく実は、情けない夫が一人前のお父さんになるまでの約2年間にあるのだと思う。その為の夫の視点、西島秀俊の自然体の演技はなかなかでした。それにしても、いつもながら彼は、ちょっとイケメンのダメ男が似合うなぁ。(笑)
オセロの中島知子はテレビの時と全く違う穏やかな演技でした。子供を産むために、どんなムチャをしていても観ていて腹が立たないのは彼女の持つ嫌味のないキャラからでしょうか。ノーメイクでも肌はキレイだし、何か夢の世界の女性のような穏やかさで魅力的でした。木陰で遠くを見る表情、繊細な演技は素晴らしかった。「お笑い」やってるけど、元々、彼女は美人だよね。
マニアックさに笑える映画です。
プライドやブラジリアン柔術が好きな方は必見でしょう。 ゾンビに襲われた浅野忠信が、タックルにいきテイクダウンを狙う、こんなゾンビ映画は唯一無二です。ハリウッドのゾンビ映画製作者がこの映画を見たら、相当驚かれることでしょう。日本人は何考えてんだ?と頭の中は?マークでいっぱいになるかもしれません。
浅野忠信の妻役の女優さんがきれいでしたね。 あのきつい性格と強面と生足にやられてしまいました。この各要素はセットになると、人によってはとんでもなく魅力的に映るものなのですね。
全体の感想としては、マニアックでありながら感動的であったりもして、楽しい娯楽映画だったと思います。人によっては強烈に心に残る傑作になることでしょう。
私はこの作品を見て、奥田恵梨華さんに恋をしました。あははは。
とても面白いです。
心がとってもなごみます。疲れた人は必見。
何十回もみましょう。おすすめです。
|