タイトルで勘違いしないでくださいm(__)m 松藤氏の独特な経済視点は尊敬できる点も多く一度は読んでおいた方が良いと思うからです。 その中で同感できるものと出来ないものを自身で判断するのがいいかと私的には思います。 松藤氏の作品を読んでいない方は氏の アメリカ経済終わりの始まり から読むのもいいかもしれません。(出版時期とその後の出来事を照らしあわせて) この作品については氏の過去の作品にこれからの予測、ヨーロッパ危機(特にイギリス)それから始まる2番底(アメリカ、中国リスク)が書き加えられた感じの作品に仕上がっていると思います。 アメリカと金、日本の未来についてはほぼ今までの作品で氏の視点は解ると思います。 私が率直に思ったのは最後の章で金がオリンピックプール2杯と書かれていますが今まで採掘された総量は約150,500トンなので3杯ではないでしょうか? 私が間違えていたらスイマセンが、金のスペシャリストの松藤氏の作品だけにこのレビューを読んだ方は確認していただきたいです。 あと日本国債が安心という点にだけ??と思うのです。 日本破綻論に関しては賛否様々な本が出てますし、色々な考え方があるのは承知で私の独断になりますが日本の場合国家破綻でなく国民破綻の危険性が高いというのがしっくりくるのではないでしょうか? 国債のほとんどが日本国内保有で外貨準備もあり対外債務のない日本はたしかに外国からの返せ!という対応はなくこのままで過ぎれば問題ないと思いますが、もし計画的にヘッジファンドが売りをかけてきた場合や、この前の日本振興銀行の破綻によりペイオフ発動で預金リスクが一般に知れ渡りました。 もし1000万以上預金している人たちが一斉に預金を下ろした場合、その他…深刻な部分も多いと思います。 金に関してはこれから上昇していく過程で日本人が買い越しになった時は気をつけた方がと直感的に感じます。 昔から日本人が来たらその相場は終わりだ という格言がちらつくのです…。
追記です。2010.10.2
金価格の高騰の理由は色々ありますがその一つにSPDRゴールドシェアというETFがあります。 大量保有者を見ると、サププライムローンをショートポジションで売り抜けたヘッジファンド ポールソン氏とアジア通貨危機を作ったジョージソロス氏です。 ポールソン氏は最近2012年までに金先物は1オンス2400ドル〜4000行く(彼は現在資産の8割を金関連で保有している。ちなみにETFは97トンの保有) との発言がありましたが、彼らは相場を操れるという事を頭に入れておいた方がいいと思いレビューを書かせていただきました。 金の場合、量が決まっている為、本来なら基本的にはゼロサムゲームなのです。(SPDRの金には色々噂がありますし…)
世界はデフレ懸念と世界的量的緩和によるインフレ懸念とのはざまでマネーが魑魅魍魎の様さまよっていますが金を8年追っているものとして気をつけてほしいとだけ言いたかっただけです。 スイマセン。
アメリカ経済終わりの始まり──脱ペーパーマネー経済時代の超資産運用論
25年間ずっと心に引っかかっていた音楽「ブルークリスマス」のサウンドトラック盤がCDになってます。Charの歌う英語バージョンは既にCD化されていますが日本語バージョンはこのサウンドトラックでしか聞くことができません。音楽としても作詞:阿久悠、作曲:佐藤勝の名曲だと思います。まだお聞きでない方(特に若い人たち)に一度は聞いてもらいたい逸品です。
大筋は他のレビュアーの皆さんが書いておられる通りだと思います。 基本的に「パニック映画」ではなく「サスペンス映画」なので、 観る際の期待の方向が阿鼻叫喚の東京崩壊やタンカー転覆を イメージしていると完璧、裏切られます。 それでも、よーく観るとムード歌謡の主題歌やメディア関係者描写の 凡庸さなどを除けば、意外なほど丁寧に作られています。 私の好きなシーンをいくつか挙げると ・中盤、テロリストと交渉にあたる対策本部(意外と小所帯)の関係者が それほど高そうでもない仕出し弁当を食べ終わるころ、犯人の要求を呑むしか ないとの意見が出され、本部長(鈴木瑞穂)が「簡単にあきらめてたまるか、 両方を救う方法を考えるんだ」と吐き捨てライターの火を見つめ、奇策を思いつくくだり ・明かりの消えた艦橋でテロリストのリーダー、丹波船長、航海士(若き日の北村総一郎)が 藤岡の運んできた塩むすびを食べながら国際世論に窮状を訴える方法論をめぐり英語で 論争するくだり ・ようやく登場した海自水中処分隊(劇中では違う名称かも)の隊長が藤岡、部下と 状況を確認するくだり 30年以上前の作品なので、リアルタイム世代の目から見ても特撮がミニチュア然とし、 台詞回しが臭かったりするのは事実ですが、80年代以降の 「ダイハード」系作品と比較するのは酷でしょう。 どなたかが書かれたように、邦画が「映画」であった時代の最後の一瞬に 属する作品のひとつ、だと思います。
本作は、小説『金閣寺』の映画化。 撮影が宮川一夫さんで、市川監督とは初のコンビを組んだ記念碑的な作品とのこと。 DVDの映像特典は、写真館(現場風景写真・場面写真)、出演者・製作陣一覧。 場面検索は、キーワードによるもの。
原作と異なるラストは、評価や好みが分かれるところだと思います。 原作のラストの方が好きな私は、その点で★4にしました。 また、映画では、主人公の溝口に大きな影響を与えた、初恋の女性の描写がない点が残念です。 しかし、それらの点を除いても、市川雷蔵さんをはじめとして、老師役の中村鴈治郎さん達の演技が素晴らしく、何度観ても引き込まれてしまう作品でした。 己の容貌と吃音に強いコンプレックスを抱き、美への羨望と嫉妬、完全な美を破壊したい欲望と衝動、将来に対する焦燥感と絶望感を抱える屈折した青年、溝口役の雷蔵さんの演技、一見立派な人格者でありながら、ある秘めた俗悪な面を品格を落とさず老師役を演じた鴈治郎さんの演技は、見ごたえたっぷりだと思います。 その他、溝口の悪友役の仲代達矢さん、中村玉緒さん、新珠三千代さん達、脇役の顔ぶれと演技も見所ではないでしょうか。 原作と比較すると、溝口のある性的志向、母親への憎悪⇒女性嫌悪にいたる描写が、マイルドになっています。(米兵の子供を身ごもっている女性に対する溝口の行動など) 原作よりも性的な意味合いを多く省いていますが、溝口の大罪を決行する心理は、理解しやすい作品だと思いました。
|