Betteの歌唱力、表現力がポピュラー界でも屈指であることは誰もが認めるところ。長い下積み時代のおかげか、バラエティーに富んだレパートリーを難なくこなす力量には敬服するばかりです。 数ある彼女の作品中、個人的に最も好きなのが90年にリリースされた本作かな。この少し前に映画とともに大ヒットした"Beaches"(これまた素晴らしい一枚です!)にとても近い印象を受ける作品です。 例によって選りすぐったであろう楽曲がツブ揃いの上、その魅力がとても自然な形で表現されています。 とりわけタイトル曲、"Some people lives"での静かに深く情感を込めた歌唱は、美しいピアノの調べとJanis Ianによる歌詞と相俟って、心に深く々々沁みてきます。あの名曲"The Rose"と同様、目の奥がジンとしてくる感じですね。また、グラミーを取った"From the distance"もスケール大きく美しい仕上がりです(余談:ほぼ同時期にリリースされたNancy Griffithのバージョンも素晴らしいですから、機会あればお試し下さい)。
ライヴでもマライアは凄いですね。 CDで聞いていて本当に歌えるのかな?と思っていたEMOTIONSのハイトーンもしっかり歌ってくれています。 ところどころアドリブをいれながら歌っているのはさすが彼女です。 CDと違うヴァージョンを聞きたい人にはオススメです。
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