次女のリーヴ・リンドバーグが序文を寄せている50周年記念版の原書です。 グラデーションのかかった薄いブルーの地に銀色の箔押し文字というシンプルな表紙が好ましい。 安価なペーパーバックの洋書ですが、紙質や印字もなかなか良質だと思います。 本棚に置いて感じの良い一冊です。
「涵養」 本書にはこの言葉を贈りたいです。精神面での豊かさとはどういうことなのか、 考え・育てるきっかけを与えてくれました。 -しかしわたしは何よりもまず、わたし自身とひとつでありたい- -私たちは結局、みな孤独である。ひとりでいるということを、もう一度はじめから学びなおさなければならないー 新潮社からの文庫もありますが、 こちらの訳の方が女性らしさがうまく表れていてわたし好みです。
仕事、家事、育児……etc. 毎日多忙極まりない女性がいて、もしもその女性が心弱っていたら……。私は、この本を迷わずおススメします。 リンドバーグ夫人のあたたかな優しい文体(翻訳の吉田健一氏が素晴らしい!)に、身も心も包まれるようにどんどん癒されていきます。 そして、女性に生まれて本当に良かった、と思える本でした。
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