感動の名作です。少女コゼットの運命が私に重なります。あの名シーンは忘れることができません。あの可愛そうな少女コゼットの顔を、忘れることができません。私は、まだみていませんが、すばらしいヴィクトル・ユーゴの作品だと思います。これは、過去の、実話ではないかと思います。戦争と貧困の中、暮らしていく、少女コゼットがこの現代である今も、重なるものがたくさんあると思います。
この世界名作劇場版が私の最初に観たレミゼラブルであり、 家族も恋人もハマリ、レミゼラブル自体に興味が湧き 2012年のミュージカル映画、舞台ミュージカルと観ましたが 改めてこの世界名作劇場版の良さを感じましたので レビューを書かせて頂こうと思います。
まず、レミゼラブルの世界がとても丁寧に描かれている。 しかも優しく温かい視点・解釈で描かれているところが好印象。
ジャンの優しさと行動力。 マリウスの人間性やコゼットと言葉を交わせるまでのあのもどかしさ。 また、マリウスと父、祖父との関係性も重要ですよね。 エポニーヌがどのようにマリウスに惹かれていったのか。 ABCの友のメンバーの人柄や懸命に考えて行動に移していく姿。 貧しい負の連鎖が生み出す、テナルディエ夫妻の徹底した悪さ。 マブーフさんが大切にしていた植物の本達を売らざるを得ない姿。 パリのテナルディエの家に騙されて来てしまったジャン、 テナルディエを自分の父の命の恩人ではと思い込み葛藤するマリウスのあの場面。
当たり前ですが、わずか3時間の映画やミュージカルでは 私の大好きなこういった部分がどうしても入りきらず、 惜しいなあと思うことが多々ありました。 映画やミュージカルでしかレミゼを観たことがない方は 是非この世界名作劇場版も観て頂きたいです。
また、世界名作劇場版のオリジナル設定がとても良い。 原作や映画・ミュージカルでのジャベールの最期は、 現代の私たちにとっては少し違和感を感じてしまいます。 昔の作品ですので理解は出来るのですが、なんとなく後味が悪く…。
ですが世界名作劇場版のジャベールのラストは 非常に現代に合っており、人生に希望を感じさせます。 よくぞ、このラストにして下さいました。
「人はいくつになっても、変わることが出来る」。 この優しいテーマを中心に据えて下さった脚本に心から感謝しています。 原作に沿っていないという批判も出るかもしれませんが、 非常に希望に満ちた現代向けの作品に仕上がっており、私は大好きです。 ガブローシュの設定も好きです。
ファンティーヌの工場をやめてからの描かれ方については、 子供向けアニメということで売春や歯を抜くシーンなどはないのですが、 それでも悲惨さを十分に感じさせるものになっており、これも非常に良いと思います。 私は大人ですが、売春のシーンはどうしても気持ちが暗くなりますし、 家族で観るには生々しすぎて抵抗があるので。
予告の超ハイテンションな声はファンティーヌとコゼット役の声優さんで、 重くシリアスなこの作品を観るにあたり、とても貴重な癒しになります。笑 作画は引きの絵がしばしば崩壊してしまう場面もありますが こちらも、シリアスなストーリーの中でひそかな笑えるポイントとなり救われます。
音楽も美しく、世界名作劇場の中でも最も大好きな作品です。 ぜひ沢山の方に観て頂きたいです。
世界名作劇場でも『レミゼラブル』をやっていた事を思い出し、こちらの商品を購入しました。リアルタイムでは、2、3回チラッと見た程度で、DVDはほぼ初見です。なので、どういう編集のされ方をしているのか分かりませんが、90分なのでギュッと凝縮されている感じです。エポニーヌが好きな私としては、もっとエポニーヌとマリウスのエピソードを入れて欲しかったなぁと思いました。ジャンバルジャンとジャベールの対峙は良く描けていたと思います。
ほのぼのできる曲が満載です。
買って損はないと思います。
BSフジ・ANIMAX放送のTVアニメーション 『レ・ミゼラブル 少女コゼット』第49〜最終話を収録したDVD13巻です 復活した「世界名作劇場」第24作にあたるのが本作 人間の心の闇と信念の姿を強烈に描き、その本質を問う人間ドラマです (総合8.75/10点)
第49話「私のお母さん」★★★★★10/10点 物語は本作の原点・モンフェルメイユ村へ。二人の絆が子ども達の道となり、 母は娘を想い、娘は母を慕う今も残る素晴らしき親子愛を悲しく優しく 包んだ感動物語です。抜群の場面で流れ、最後へ繋がるED曲の挿入に震えました
第50話「永遠のリング」★★★★☆7/10点 コゼットとマリウスは今、幸せの絶頂に。テナルディエ一家含め、 未来への希望に包まれた人々の門出がとても晴れやか。それゆえに 犯罪者としての自分を偽る弱さを二人対極的に魅せている描写が光ります
第51話「明かされた真実」★★★★☆8/10点 悪はここに滅する。ジャンの過去を巡り、推察と疑念と真実の行方を絡ませ テナルディエの外道を持って、人を信じきる正義の強さを真っ直ぐ叩きつける実直さが 響きます。切って捨てず、更生の意思を貫く新生・ジャベールの姿が最高でした
最終話「銀の燭台(しょくだい)」★★★★★10/10点 最期に全てを明かすジャン。罪深き者でも人が人であるかぎり、誰にも平等に接し、 自分を律する心を持てる可能性とその素晴らしさを説く姿に打ち震えます 親から子へ、そして孫へと伝わる愛の灯火を菜の花畑で締めるラストも美しい
(総評) まさに世界名作劇場たるドラマに圧倒されました。人の心を忘れたこの荒んだ世にこそ、 光輝いて欲しい純粋さに感動。ただ強いて言えば、中盤〜後半のコゼットがほとんど 外野でジャンとマリウスが主役だったのが残念。裕福な環境に守られている点も やや説得力不足感が否めませんでした
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