大学生の頃が一番楽しかったなぁ、このドラマを見ていて懐かしく思い返しました。当てもなく入学し、向学心があるわけではなく、大学偏差値のコンプレックスを抱え、異性が気になり、何となく焦り、何となく時間を過ごす大学生活は、社会に出るまでのモラトリアム期間と言われていたかと思います。その中にいる間は、その可能性にまったく気がつかず、何もできない自分に苛立っているのですが、振り返ったとき微笑んでしまうような思い出がたくさんあります。あの頃何を見ていたのかな、と考えてしまいました。
まず、暴露本だの男性が何人だのというマスコミの酷評による先入観で読んでる人(または、読まずに決め付けてる人)が多いと思う。素直に書いてある通りに読めば、一途で純粋な書き手の人柄が見えてくる。彼女はこの本で何の得にもなってないし、計算して生きてる人は出さない本だと思う。純粋に過去の思い出に深い思い入れがあり、気持ちを整理して他の女性を励ます意味で書いたと思う。
他の方もレビューに書いていたが、「私モテナイからぁ。」と無害な女のフリしたり、いい人ぶったりせずに、潔くイイ女路線を貫いてきた「そのまんま」の生き様を書いてるので同性から叩かれる。都合のいい女でないので一部の男から叩かれる。それだけなのではないか?私は、なんの計算もせずに不器用なまでに自分を貫く彼女の生き方を支持したい。
私は同世代なので、真理子さんのことは今でもキレイだと思うし、世間知らずのお嬢様だからこそ玉置さんとの危険な恋に「小学生のように無防備に」ハマってしまったと思う。DVで大怪我させられながらも玉置さんをかばおうとする健気さはいじらしくも悲しい。聖心出て幸せな結婚もできたのに、玉置さんと出会ったため母親や妻としてでなく、女優として女として生きることになったのだろう。
玉置さんも、私はずーっとファンだったのでかばいたくなる。この人の魅力は、甘くセクシーな歌声と、長身で鋼のようなスリムな体、危険な目つきだと思う。真理子さんと交際してた20代半ばから後半の玉置さんは、オスのフェロモンがあふれかえり魅力的だった。でも、こういう男ほどDVに走りやすいものだ。私の父がそうだったので。(涙)性と暴力をつかさどる脳の部位は近いところにあるそうだ。玉置さんは、若く多忙で睡眠も満足に取れない上に仕事に忙殺されていたので、自分で自分が抑えられず破滅に向かったと思う。そして、誰よりも愛してる真理子さんを傷つけたのと同じくらい、自分も傷ついていたと思うのだ。真理子さんは、彼が作品を生み出すミューズ(女神)だったと思う。事実、この頃の作品は傑作が多く愛の不安定さと苦悩で、聞いていると切なさで息苦しくなる。悩むほどに美しく魅力的だった天才玉置浩二の姿がある。今の温厚そうな玉置さんもいいけど、この頃の尖ったシャープな玉置さんは、今見ても、ため息が出るほど、素敵。→http://www.youtube.com/watch?v=-oqAtBtAFZQ&feature=related
こっちも見てね。http://www.youtube.com/v/lDTpV6odUWo&hl=ja
ミアスのCMで、上にいる美女に向かって階段を駆け上がる玉置さんが出てきますが、10年にも及ぶ長い下積み生活から一気に駆け上がり、トレンディー女優をゲットした玉置さんの姿そのものです。地上に出たセミのような状態で、短い時間に人生を謳歌し鳴き尽していたのでは?
他のパートナーとなら幸福な家庭もあったろうが、この二人の組み合わせは、傷つけあう男と女でしかありえなかったのだと思う。憶測でしかないが、玉置さんの離婚の原因の2回は真理子さんが影を落としてると思う。致命傷にもなるほどの運命の女=ファムファタルになりうる女優さんは日本に少ない。大成して欲しい。そして、茶飲み友達でもいいから玉置さんとも仲良くして欲しい。
1983年放送でした。2009年まで自己録画ビデオなど
何回見たでしょう。
51歳の今年に、例の柳沢信吾をいじめる、佐竹リーダーの三人組の二人の子分役の一人が
布施博さんじゃないかと改めて出演者みたら布施博で出ました。
70歳になっても見てるでしょうね。
『ふぞろいの林檎たち』最終シリーズである。今後〈5〉が作られることはもうあるまい。いよいよ終わりかあ、と、そんな感慨をもって本書を読んだ。ドラマの方は見ていない。
〈4〉の特色は大きく2つあるように思う。1つは、新しく2人の若者(克彦と美保)が出てくること。良雄、健一、陽子、実らおなじみの面々をつなぐ存在として、彼らは大事な役割を果たす。ビルドゥングスロマン的な視点を取り入れることで、物語に新しい風が吹いている。何より作者の山田太一自身が少しマンネリを感じていて、その弊を回避したかったのではないか。
もう1つは、良雄の母・愛子が隠れた主役になっていること。さらに実の母・知子も、決して出番が多いわけではないけれど、重要なポジションを担わされているように感じた。後半、2人のやりとりでグッとくるシーンがいくつもあるし、もしかしたらこれが最も肝ではないかとさえ読めた。もちろん大きなハイライトは別に用意されていて、それはそれで読み応えがあるのだが、僕は静かな老女たちの会話にこそ心を動かされた。
ドラマを見ていないくせに、「活字で」本シリーズを制覇した僕は、珍しいファンかもしれない。ドラマを見てみたい気もあるが、是が非でも見たいというような情熱はない。僕にとって『ふぞろいの林檎たち』は、すでに「活字で」完結しているからだ。
おおげさに聞こえると思うが、私にとっては、この世にあるすべての演劇作品の中で1番。
どんなに名作と言われる映画を見ても、これほどの感動を味わったことはない。
私の体の半分以上は、このドラマでできているといってもいいくらい暗記するほど見た。
脚本、演出、音楽すべて最高。
1よりも2の方がおもしろい。
主役の中井貴一氏は、この時23歳。演技うますぎ。当然のごとく現在、日本を代表する俳優になりました。
放送は85年。当時こんなにレベルの高いドラマが放送されていたなんて信じられない。
1話完結のお子様ドラマがあふれている昨今、もう民放では絶対に作られないドラマでしょう
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