前2作までの主要人物がどれも凄く魅力的なので、普通新たに加わった人物は存在感が薄れてしまうものですが、レオン・ライもチェン・ダオミンも強烈な存在感。
この二人と、トニー・レオンが埠頭で会うシーンは、この映画屈指の名場面。
だいたいにおいて、1作目を超える作品というのはほとんどない。 あるとすれば、切り口を完全に変えること。暴力などの描写のテンポをはやめたり大掛かりにするが、これは目くらまし。寅さんや黄門は予定調和なので、シリーズを評価するものではない。 その意味では、この2作目はすばらしい。内容的にも、緊張感も、前作以上。俳優の緊張感をよりクローズアップにしたところがいいのだろう。それに耐えれる演技力と内容があるということだ。 ただ、3作目はどうなのだろうと思うと、ちょっと暗澹たる気分で、見る気がしない。きっとだめレベルなのだと思っている。
ハリウッド版リメイクが2007年のゴールデンブローブ賞の監督賞を取った「デパーテッド」のオリジナルということで見てみた。
見た夜なかなか寝付けなかったほど、興奮してしまった。こんなに興奮する映画に出会ったのは本当に久しぶり。映画の本質は、CGでも、製作費の規模でもなくて、優秀な脚本と、名優たちの肉薄した演技であることを再確認した。
最初からラストまで、緊張感がみなぎり、一部の無駄も隙もない、、、、いやはや、見事としか言いようがない。香港映画はそんなに見ていないので、香港映画といったらカンフーぐらいの印象しかありませんでしたが、このインファナル・アフェアーを見て、すげえ、、、、、、、、と香港映画をすっかり見直してしまった。
ノワール物の3種の神器(派手なアクション、カーチェイス、ガンファイト)に逃げることなく、警察とマフィアの反対の立場から敵の部隊に潜伏し、アイデンティティを失い気が狂いそうになっている主人公のせっつぱった心理を軸にして描き、仏教の教えにある無間地獄「生きている限りこの世は地獄」という無常観が漂う。潜伏生活10年の過酷な任務に疲れた主人公を演じるトニー・レオンの目のなんと悲しいことか。乾いたカメラワークも、各所で効果的に使われる音楽も、そしてレオンとラウの周りを固める俳優たちもみんないい。
アジアだけでなく世界各国で大ヒットし、3部作へとシリーズ化され、ハリウッドからリメイクのオファーが殺到したのも納得。でもハリウッドのリメイク版を見るなら、オリジナルであるインファナル・アフェアーを見た方が絶対にいい。こんなに完成度の高いサスペンス映画は滅多にお目にかかれないから。
「1」の続編だと思って見たら、結局は過去の話だった。
過去の話オンリー。「2」なのに。なーんか「2」としてはどーなのかと。
一応、副題はそーいう意味なんだろーけど。
内容は良く出来ているし、話の組み立ても悪くない。
ただ、過去の話オンリーだったということが、ちょっとな。
この作品は、厳しい評価が多いようですけど・・その原因は、原作品と本作品のリメイクと比較されると満足に至らないのがほとんどのようです。はじめて見る私は、運がイイのか?この作品はけっこうハラハラドッキリ感があり、起伏に飛んでいましたから満足でした。いつデカプリオさまが悪党一味に見破られてしまうの?・・デイモン閣下はいつまで成りすまし捜査官でいられるんだろうとか・・どこで二人は出会うの?いつまでも、ツートップではいられない、仕掛けるのはどっち?あの女は・・と、夢中で話についていけたからですね。
悪党のドンのジャック氏は見事で迫力があり、下下品でえげつない抜群な演技も良かったですね。
こんな風に豪華キャストをそろいておいて、充分引きつけ注目させておいて・・
実は、双方にネズミが一匹じゃなく二匹もぐりこんでいたことが大きな流れを作ったんですよね。
充分に裏切っていただきおもしろかったです。
|