クラシックCDを本格的に集め始めたきっかけは、NHK交響楽団の室内楽に招待された時です。 ラジオを聞いていて、丁度秋の日本音楽コンクールの部門別優勝者 バイオリンの神島?さんのチャイコフスキーバイオリン協奏曲が抜群によかったので、N響の堀さん、木暮さん他ビオラトップの方々の、しっとりとした演奏に感動しました。 依頼本質的に交響曲が華やか、アップテンポでのりがいいので好んでコンサートなどにも出かけておりましたが、なぜか ジャンルとして集めてなかった弦楽四重奏とくにベートーベンが聞きたくなり、過去にアラベンベルク、エマーソン、プラハと曲が違うが単品で持っていたのですが、どの演奏者がいいのか、正直迷いました。バリリなどラジオで聞いたかもしれないが印象が薄かったし、初耳のような名前でした。他のレビュアーが無人島にもっていくなら、ジュリアードよりバリリだと強烈なメッセージを見つけました。 持っているCD全集でもビートルズ程じゃないが、1枚当たりの単価が随分お高い貴重なCDです。聞いて見て、モノラルだと初めて知りましたが、ステレオじゃなく良かった。ステレオにしちゃうと、スピーカーの片一方からしか音が出ないんですね。いい音楽は気分良く聞かなきゃ意味ないし。十分1952年の録音でも色あせてない。ベートーベンは交響曲をたくさん書いても弦楽四重奏は40歳を過ぎるまで、モーツアルトの影響からか書かなかったらしい。ウエストミンスターは戦前の貴重なCDを再販するマイナーレーベルですが定評あるとのことです。弦楽四重奏4番は悲愴風、ラズモフスキー3番など気に入ってます。他の演奏者と比較できるほど、持ってないのですが、この全集がよかったので、モーツアルト、ハイドンと彼らの他の作曲家の弦楽四重奏も聞く予定です。弦楽四重奏に始まり終わりでしょうか。
プログレッシブ・ロックの中から主だった作品を紹介したディスクガイド。
自分はプログレに関しては初心者に毛が生えた程度の人間(他にも色々聴いている)で、興味があって読んで見ましたがちょっと微妙かな、と思いました。
・英国中心すぎる
確かにプログレは英国が最も盛んだったと思いますが、それ以外の国が「英国以外」みたいな扱いにされているのはちょっと残念です。プログレの良いところの一つにさまざまな国の音楽に触れる機会が増える事があげられると思います。なのでもう少し取り上げる国を増やすとともに、良いバンドがたくさんいる伊、仏、独くらいはもう少し充実させて欲しかったです。日本国内のも最後にほんのちょっとまとめられているだけ、というのはあまりに寂しすぎます。
・コレクターズアイテム的な盤が大きく扱われすぎ
「ベーシック」と言いつつも、アフィニティー、パトゥ、インディアン・サマー等、どちらかと言うとマニアがコレクションして楽しむようなタイプの作品の方にスポットが当てられがちなのはちょっと疑問。入門者もターゲットにしているならマニアの目線だけで作品を紹介するよりも、一般の目線も考慮して作品を取り扱うべきでしょう。
・カンの扱い方が・・・
カンが俗に言うプログレ4大バンド(クリムゾン・イエス・ELP・ピンクフロイド)と同等の扱いを受けていますが、カンをでっかく取り上げるならマグマやアレアあたりの代表的な個性派も同じようにでっかく取り上げて欲しかったと思います。全体のバランスを考えると、ここは順当にジェネシスで良かったかと。
総じて全体の情報量が少なめで初心者向けっぽい割にはややマニア目線になりがちな作品の扱い方にバランスの悪さを感じます。カンはマニア目線の裏返しでしょう。小さめのサイズで持ち運びやすいのは良いですが、ちょっとしたリファレンスに使うにはもう少し情報量が欲しかったです。しかしCDが売れない昨今にこういうガイド本が出たこと自体、プログレ界全体としては喜ばしい事なんじゃないかと思います。全くの初心者なら全然損は無いので、この一冊でプログレの世界に足を踏み入れるのも悪くはないでしょう。
ちなみに自分はカンが大好きで、カンのこの扱いは個人的には嬉しいですし、実際カンが後世に与えた影響力の大きさは絶大だと思います。なので個人的にはこの扱いを全力で支持します。が、しかし、これは残念ながらマニアのおじ様方の顰蹙を買うこと必死です。なぜならカンの先進性には後のニューウェーブやポストパンクの要素が多分に含まれており、それらは特にシンフォ・プログレを好むマニアなおじ様方がたいがい敵視しているものだからです。ファンサイトのレビューではシンフォニックではない、クラシカルではない、と言うだけで批判の対象になっているケースもしばしば見受けられます。なので、そうしたマニアのおじ様方の空気を(たぶんあえて)読まずにカン持ち上げた著者の勇気にはこっそりと心の中で拍手を送っておきます。
本書に特別なことは書かれていない。一言で本書を要約するならば「科学的マネジメントを実践すべし」ということ。
勿論、企業経営戦略8つの鍵等はスマートに纏めてあり非常に読みやすい。 しかし、全てとは言わないまでもかなりの部分はどの会社でも口では言っているのではないか。 だからこそ本書では科学的マネジメントをきちんと理解したうえでコミットすることの大切さが分かる。
組織のどの階層にいる人についても参考になるが特にトップマネジメントに読んでほしい1冊。
ブーレーズ先生がヴェーベルンに深い愛情を若いころから注いでいらっしゃったことはよく知られています。まさにヴェーベルンに対する愛の結晶とでも言うべき全集です。 この全集を耳にしたときの感動は言葉に言い尽くせないものがありました。特に交響曲の透明感や管弦楽のための6つの小品の細部にまで目の行き届いた演奏はヴェーベルンの理想とした響きではないでしょうか。二十世紀の遺産のひとつといっても過言ではないです。
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