「青春の蹉跌」「約束」「もどり川」など、印象に残る作品が多いのに、その後何度かの不祥事が、役者人生を曇らせてしまった、その真実を知りたく読みました。
今だ母性本能をくすぐられる人柄と、おそらく伝説となった優作よりもセンスがあると自負されていると思いますが、人生に対する憤りや悔しさが文中を通して伝わってきます。
どうか、もう少し大人になられて、返り咲いて欲しいです。
昔、沢田研二さんの「ヤマトより愛を込めて」を聞きたくて沢田さんのアルバムのROYAL STRAIGHT FLUSH(ベストアルバムで現在廃盤。)を購入しました。
今回「ヤマトより愛を込めて」のささきいさおさんVer.が収録されている事を発見し、本アルバムを購入しました。こちらがオリジナル曲だと言っても違和感が無いくらいマッチしており、ジュリーとはまた違った味わい深さがあり、満喫致しました。(ちなみにエレキギターは入っていません。)
今、この曲の沢田研二さんVer.は「宇宙戦艦ヤマト ボーカルコレクション(ヤマト・ザベスト)」にも収録されていますので、そちらも合わせて聴かれる事をおすすめ致します。どちらも甲乙付け難く、ジャンルを超えた名曲としか言いようがありません。また、ささきさんは本当に偉大なSingerだと改めて思いました。
その他「好敵手」やステレオ版「宇宙戦艦ヤマト」と「真っ赤なスカーフ」もあり(上のレビューで知りました。有り難うございます。)、満足度の高いアルバムでした。しかし、ヤマトを聴くと初心に戻れる様な気持ちになれますね。買って良かったと思いました。おすすめです。
日本未公開作品で、P・シュレイダー監督、製作総指揮がルーカスとコッポラの作品が、単行本とセットでゲリラ発売された。
手にすることを、ずっと待ち望んでいたDVD。
DVDの画質は綺麗で鮮明だった。
何より出演俳優の顔ぶれが凄い。
主演の緒形拳、三島の人生に決定的な影響を及ぼした祖母役に加藤治子、母役大谷直子
劇中劇の「金閣寺」に坂東八十助(現・三津五郎)、佐藤浩市
「鏡子の家」に沢田研二、左幸子、烏丸せつこ、李麗仙、横尾忠則
その他、永島敏行、三上博史などそうそうたる顔触れ。
1970年、自決の「あの日」の朝、寝室で目覚める三島から始まる。
フラッシュバックで、三島の幼年期、少年期、青年期の「性のめざめ」をたどり、代表作の金閣寺などの劇中劇を、幻想的で耽美的な日本の様式美を用いて描いている面白い構成。
三島が「あの日」「あの時」に至るまでを、「美への渇望と憎悪」から性的嗜好、徴兵検査、自らの肉体改造等、人生における重要なシークエンスを、劇中劇の主役と三島本人の深層心理を絡めながら進行していく。
三島作品、三島由紀夫に興味のある人なら、一見の価値がある映画だと思うし、充分堪能できる映画ではないか?と思う。
単行本は、127ページ。
板坂剛氏の「ある謎の余韻ーあの年の「事件」について」
板坂剛氏・鈴木邦男氏の対談
「あの狂乱の時代を振り返って」「美しき日本のミシマ」
巻末資料として
月刊「噂」より「三島由紀夫の無視された家系」
同誌より「悲愴美に魅せられた作家」
月刊「薔薇族」より「愛の処刑」など
前作に続き3・11への思い、願い、祈りにあふれたジュリーからのメッセージソング集。
個人的にはアカペラで始まり、ジュリーの切なくも力強い歌声を際立たせる静かなバッキングから怒涛の間奏へ、そして再び静寂へと鎮魂歌を思わす重厚な1曲目の「プレイ」。そして4曲中唯一の爽やかなアレンジが心地よい2曲目「アンクルドナルド」。この流れが好き。
3曲目のずいぶん低いキーから4曲中最も以前のジュリーっぽい高音域の伸びのある歌声を聞かせてくれる「フライデイズヴォイス」。そして切々と愛を歌ってくれる切ない「ディープラブ」。
どの曲もすばらしいアレンジ、鉄人バンドの最高のバッキングとあいまって心へびしびしと響いてくる。
12月のタイガースも楽しみだけどタイガースとして新曲を発表しないのならあくまでも懐メロ(でも見たい!)。現役感溢れる今のジュリーを聞かせてくれるこれからのツアーはもっと期待大。
最初の、ジュリーがステージに登場するところですでにウルウルきてしまいます。この40年、楽しいことばかりではなかったでしょう。頂点に上り詰めたあとに、思うようにヒットのでないつらい時期もあったでしょう。しかしそれでもクサることなく、ひたすら自分のスタイルを貫いてきたジュリー。東京ドームのステージにたち、満員の観客席を見た時に、言葉につくせぬ思いが胸にあふれてきたのではないでしょうか。そんなことを想像するだけで、見ているこちらまで胸がいっぱいになるのです。
1、2曲目は少し固い感じがしましたが、5〜6曲目あたりから声の伸びが良くなってきて、いつもの歌声が戻ってきた気がします。なによりも、余分な演出もなく、ゲストもなく、ただひたすら歌を歌い続ける、だけど全く飽きさせない。これは一重に、ジュリーの圧倒的な存在感、歌唱力によるものだと思います。他の歌手には決してまねすることのできないライブです。昔、ある歌手のライブを横浜アリーナで見た時に、同じようなスタイルのライブだったのですが、ものすご〜くつまらなかった。何が違うって、やっぱり歌唱力ですよ。ジュリーはほんとに歌がうまい、素晴らしい表現力の持ち主です。このライブこそが、本物のスーパースターの証ですね。
”ザ・タイガースから今日まで”というサブタイトルのように、この40年間に歌ってきた曲がまんべんなく披露されていますが、こうやって通して聞いてみると、なんとバラエティに富んだ曲を歌ってきたのか、と改めてジュリーのすごさを思い知らされます。こんな歌手、他にはいない。60歳になって80曲も歌える歌手なんて、他にいない。60歳になって、まだまだこんなにもたくさんの人を感動させられる歌手なんて、絶対いない思います。ほんとはもっともっと評価されてしかるべきスターだと思うのですが。
ジュリーは間違いなく、日本の宝です。ライブに行けなかった人、ぜひこのDVDを見てください。
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