宿坊などでご存じの方も多い高野山の精進料理を解説した本です。毎日弘法大師のお墓に供えられるご飯や、修行僧のご飯、僧侶の宴会における「振舞料理」、宿坊で出される食事など豊富なカラー写真と共にいろいろと拝見できます。「振舞料理」などの形式をみると、他宗派の寺院に比べて真言宗は武家の影響が強いのだなあ、と感じました。後、寒い場所なので鍋料理が多いのが興味深いです。学研の他の「精進料理」シリーズと比べると料理レシピは少な目です。精進料理を勉強すると言うより、真言宗に於ける料理について考える本だと思います。
理趣経の読経練習のためには、これしか見あたりませんでした。小さいですが、経本も付いていてお得感があります。他のお経を聞いて見ましたが、このCDは、お経の声質(僧の声)も良いと思います。
弘法大師空海さまが大好きな私としては…物足りなさがありますね、特に前半部分はどうかなと思いました(^^;) 幼い頃に捨身ヶ岳から飛ぶと天女が現れるとか、唐についた時に文章を書くところとか、日本へ帰国する際に三胡杵を投げて高野山でその後見つかるとか…多々足りない場面が。 どちらかと言えばお大師さまより朝廷内のゴタゴタが多すぎて本来的にどうなのかと思います。
もしも今映画が出来るなら、脚本夢枕漠、主演市川海老蔵、で取り直ししてほしい(^_^;)
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