十数年前のギャグマンガだが、まだ十分現役な作品となっている。
流石に新鮮さは無くなっている、ただそれは古くなったというより他の以降のマンガに模倣されたりしているという原因もあると思う。
つまり他に模倣される対象足りうる力を、このマンガが有しているということが言えると思う。
特に映画からの引用や、顔の造形の推察からの笑いは孤高の位置を保っていると思う。
次巻の3巻でこの新装完全版も終結とのこと。
次巻に収録される予定らしい、「新作描き下ろし」で旧単行本全5巻で止まってしまった先に話を進めて欲しい、と切に願っています。
懐かしいなぁ、澤井健。 この人の描いた漫画、久しく目にしていないと思ったら(私が知らないだけで実は活躍していらっしゃったら、すみません)こんな仕事なさってたんですね。 いやはや楽しませていただきました。 まず人をくったタイトルでツカミはOK。この書名にニヤリとした人は、ぜひご一読を。期待は裏切られませんよ。 ハリウッド大スター男優「姐さん化」の考察に腹の皮をよじらせ、フランス人女優の実像(?)に迫る一文に唸りました。 これでもうちょっとイラストが多ければ文句ナシだったのですが。★下げてしまってごめんなさい。
全巻読んだ上でのレビューです。
雑誌掲載時以来の久しぶりの再読となります。
この作品、こんなに面白かったんですねぇ。
最近、何観ても笑えなかったのですが、久方に抱腹絶倒いたしました。
何もかもが脱臭されて、無意味をひたすらパッケージし続ける現代にこそ、
こういう作品がもっともっと登場して欲しいと思います。
臭くって猥雑で、でも繊細な思春期の揺れる男心を作者は描きまくっております。
ついに3巻が発売されてました。
刊行予定日を過ぎていたので、「まさか、書き下ろしが書けなくてとかか・・・」と不安一杯でしたが、無事刊行されて本当に良かった。
今、知名度が高いとは言えないかもしれない本作が刊行される、それだけで十分価値があることですが、当時読んでた人にとっては一応のかもしれないけど、エンディングを迎えた、ということの価値は計り知れないと思います。
件の書下ろし話に差しかかった時、まず思ったのは「絵柄が変わってしまったか」と言うこと。
時間が経ったのだから当然だと思うし、その絵柄がいいとも悪いともいえないという印象の絵でした。
でも読み進める内に、最初に感じた違和感は解消されました。
テイストは相変わらずの味わい。
映画知識が豊富なスノッブな感じ、そこは全くといっていいほど損なわれていません。
話自体も肩肘はったものでなく、いい意味であのころの連載の続きのままという感じでした。
まだ未読の方は、連載当時の読者が憶えた10数年のモヤモヤを味わうことなく、切れ味鋭いギャグが楽しめるので幸せだと思います。
当時の読者には、今こそスッキリしていただけると思うので、是非読んで欲しいと思います。
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