かつてはエリック・クラプトンが参加していることでしか覚えていなかったようなアルバムですが…。これは米国ルーツ音楽への理解が足らなかった自分の不勉強です。デラニー・ブラムレットとボニー・ブラムレットの夫婦を中心とした大所帯バンドの英国ツアーを収録。二人の伸びのあるゴスペル・フレーバーのボーカルがまず素晴らしい。プラス、足腰の強いリズムは、カール・レイドル(bs)、ジム・ゴードン(ds)。キーボードのボビー・ウィットロックを合わせての三人がデレク・アンド・ドミノズのメンバーになります。グループ感は、ちょっと聞いて白人グループとは思えないものです。
メンバーは11人。ギターにデイブ・メイスンやクラプトンがいて、デラニーと合わせてトリプルです。バッキングをリタ・クーリッジがやっている豪華さ。この頃巷で話題のテデスキ・トラックスのメンバーも11人で、不思議な奇遇を感じます。さて、内容はどの曲も楽しさと激しさが堪能できる演奏です。特にアンコールのリトル・リチャードのメドレー。ベースが冷静なだけで、残りのメンバーは曲の進行なんか見ていません。これだけ無茶になれるライブも珍しいです。
レコード会社の移籍で、ラストアルバムなのに、
あんまり注目されなかったアルバムです。
関係がこじれての別れ、のわりに
そういったうらさびしさは、ほとんど感じられず、
いつもよりポップで明るいくらいです。
例えばママス&パパスの「ステッピング・アウト」
みたいなお互いへの白けたお別れソングも、
特に入っていません。
まあ、分かれた後もどっちもブラムレット名乗ったから、
そこまで憎しみ合って分かれたわけではないのかな?
あまり知りたくもないこと、ですけど。
とにかく、D&Bでいちばん気軽に聴けます。
アトコからより、若いリスナーにはこっちを
先におススメしまっす!!
2008年11月、ブッカー・T&ザ・MGズ来日。コンサートは見られませんでしたが、彼らの音源を何か・・と思って選んだのがこの作品です。プロデュースはMGズ ベーシストのドナルド・ダック・ダン。68年メンフィス スタックススタジオの録音でMGズの全員がレコーディングに参加しています。サザンソウルの全盛期にそのメッカで録音された一級品で、デラニー&ボニーは白人ですが歌、サウンドともにサザンソウルそのものです。
本編は70年当時の映像に最近のインタビューを交えたもので、グレートフル・デッドのボブ・ウェア等インタビューに登場するミュージーシャンの変貌に時の流れを感じる。本編の11曲とボーナスの10曲が全部インタビューを抜いて続けて見られるようになっていて音楽を純粋に楽しみたい方には良い。丸めがねのロバートソンの見れるザ・バンド3曲、若々しいガルシアが見れるデッド4曲、ムーブーオーバーを歌うFTブギー・バンドのジャニス4曲はファンには全盛期の見れるマストの映像だろう。ついでにイアンとシルビアのバックにガルシアが入っているところも。シー・トレインのギターがピーター・ローワンだったのは忘れてた、うれしい拾い物。全てを見終わってボナルー等の現在のジャム・バンド・フェスととても似た雰囲気だと痛烈に感じた。リージョン1
Disc-1
■ギターの神たち
M-1 ジンゴー (サンタナ)
M-2 ワン・モア・サタデイ・ナイト (グレイトフル・デッド)
M-3 デフィニットリー・メイビー (ジェフ・ベック)
M-4 グッド・モーニング・リトル・スクール・ガール (アルヴィン・リー&テン・イヤーズ・アフター)
M-5 ジョニー・B・グッド (ジョニー・ウィンター)
M-6 ウォーク・アウェイ (ジョー・ウォルシュ&ジェイムズ・ギャング)
M-7 ハートブレイカー (B.B.キング)
M-8 ピーター・ガン (デュアン・エディ)
M-9 ヘイ・ジョー (ジミ・ヘンドリックス)
M-10 トリビュート・トゥ・ロバート・ジョンソン (エリック・クラプトンw/デラニー&ボニー)
M-11 ドント・ルック・アラウンド (マウンテン)
M-12 ハッピー・ジャック (ザ・フー)
Disc-2
■サイケデリック・ハイ
M-1 レッツ・ワーク・トゥゲザー (キャンド・ヒート)
M-2 ロックン・ロール・スター (ザ・バーズ)
M-3 霧の8マイル (ザ・バーズ)
M-4 サムシング・イン・ジ・エアー (サンダークラップ・ニューマン)
M-5 ファイアー (クレイジー・ワールド・オブ・アーサー・ブラウン)
M-6 サテンの夜 (ムーディー・ブルース)
M-7 サマータイム・ブルース (ブルー・チアー)
M-8 イチクー・パーク (スモール・フェイセス)
M-9 ハッピー・ジャック (ザ・フー)
M-10 夢を追って (ナイス)
M-11 マスウェル・ヒルビリー (ザ・キンクス)
M-12 幻のアトランティス (ドノヴァン)
Disc-3
■ハード・ロッキン
M-1 アー・ユー・レディ? (パシフィック・ガス&エレクトリック)
M-2 トラック・ドライヴィン・マン (ニュー・ライダーズ・オブ・ザ・パープル・セージ)
M-3 ロックン・ロール・スター (ザ・バーズ)
M-4 アイアン・マン (ブラック・サバス)
M-5 エイティーン (アリス・クーパー)
M-6 エイティーン (アリス・クーパー)
M-7 キック・アウト・ザ・ジャムズ (MC 5)
M-8 ロック・ミー (ステッペンウルフ)
M-9 ハイウェイ・スター (ディープ・パープル)
M-10 キープ・オン・ランニング (スペンサー・デイヴィス・グループ)
M-11 カモン (ポコ)
M-12 黒い安息日[ブラック・サバス] (ブラック・サバス)
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