一番注目したの登場人物がサンテク。 彼はストーリーの中で一貫してクールなキャラクターとして描かれている。「ヤクザはクズだ」といった発言をさせるなど彼は常に「内側の人間」だ。然し最後の最後で彼の涙にはこちらも号泣させられた。「友達は謝るもんじゃないさ」という言葉である。この言葉は映画の始めのほうのジュンソクの台詞である。シンボリックな言葉だな~と思いつつ、まぁジュンソクの決め言葉だろうと見ていた。が、最後の最後でサンテクがその言葉を涙ながらに言う。「あたりまえだろ」その無垢な心がシャバと裏の世界の隔たりを無化した。ヤクザの任侠心、尊敬。。。 謝るなよ。だって、チングだろ? 友情は人を裏切らない。
2001年,カク・キョンテク監督の「チング」が大ヒット,柳の下のドジョウを狙ってか,本作でも釜山を舞台に釜山訛りを駆使し,韓流らし〜い構成になっていますが,2005年の「タイフーン」での失敗が活かされていません。
「チング」では男の友情を描いて成功でしたが,「タイフーン」は,興行前に煽りすぎて,開けてみれば“な〜んだ”みたいな失敗作。これを反省して,本作では“愛”をテーマに“崇高で純粋な愛”を追求しようとしましたが,これまた「タイフーン」同様,見かけばかりが立派で中身のない映画になりました。
それでも韓国ではそこそこの動員はあったようですが,カク・キョンテク監督も内心失敗を認めたのでしょうか,昨年は気合いの入った良作「目には目,歯には歯」を発表しています。
現在日本でのDVD発売は未定ですが,こちら方がずっと楽しめる作品なのでお楽しみに。
ほんで肝心の本作についてですが,
主演はチュ・ジンモssi(チェ・イノ役)とパク・シヨンssi(ミジュ役)。
実は主役のチェ・イノ役は他の俳優に内定していたらしいのですが,脚本のモニタリングを依頼されていたチャン・ドンゴンssiの家でチュ・ジンモがその脚本を目にし,「この役は俺しかいないっ!」てなもんで,役を横取りしたという書き込みをどこかで見ました。
ただ,この脚本を活かすには,カリスマ性のないチュ・ジンモssiでは無理があったようですし,ヒロインも,ただ美しいだけのパク・シヨンssiではとても魅力ある映画には到達しなかったようです。
それに比べて,友情出演で悪役デビューしたキム・ミンジュンssi,主役食っちゃう存在感で盛り上げてくれました。
ドラマは,波乱万丈の人生を歩んできたミジュと,彼女を必死で守ろうとするイノの愛がテーマで,終盤ロミオとジュリエットを思わせる展開に少しだけホロリとさせるところもありますが,それまでの“まさに韓流”を演じ切れなかった分を差し引くと評価は★3つですね。
あひるのクワック、というアニメでめぐみさんは主人公の アルフレッドというあひるの役(主役)をやってらしたのですが、 たくさん動物が出てくるアニメなのに、ほのぼのしたというよりは 大人っぽい内容のちょっとすかしたアニメで、アルフレッドも かっこいいあひるでした。でもオープニング曲は自分の子供に 優しくお母さんがうたってあげているような温かくてやわらかい歌です。 エンディングはちっちゃい子供の頃のアルフレッド君が一生懸命うたっています。アニメではまだ殻をかぶったまんまの彼が飛び跳ねながら歌ってたのを おもいだします。どちらの曲もきいていてほんわかする、心がゆたかに なる癒し系といえる曲です。
アメリカの金融業界が、いかに政治に食い込み、これを徹底的に利用して規制緩和を行い、暴利をむさぼり、そして金融危機後も、政治を利用して甘い救済策を作り出してきたのかを述べ、独自の解決策を提示した本。
本書のエッセンスは、最終章にある。
そのために前段で、アメリカ建国の父ト−マス・ジェファーソンや金融恐慌から救ったルーズヴェルトが果たした役割を丁寧に解説している。
すなわち、ジェファーソンは権力集中を招くという理由から中央銀行の創設には反対し、ルーズヴェルトはあの有名なグラススティーガル法により、金融と投資の厳格な区分を果たした。
そして著者は、金融危機後にアメリカがとった方法、つまり「大きすぎてつぶせない」として、極めて投資銀行に有利な条件による救済策を批判し、政府による国有化と分割案を提示する。
確かに、政府による巨額救済がなされた後のアメリカは、投資銀行のみが息を吹き返す一方、失業率は高まり、景気の低迷から政府の税収は減少し、頼みの国債発行にも支障が出てきている。
まさに、かつて日本が歩んだ道と相似形をなしている。
そして、ソブリンリスクが高まりを見せつつあり、ヨーロッパ発の金融危機が足音を立てて迫りつつある今、著者のいうTBTF問題に立ち向かわなければ、世界中が長期にわたるりセッションに陥ってしまう可能性だけが高くなりつつあるように見える。
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