火魅子伝の第二弾ですね! メインは藤那と只深でしょうか。 久谷くんもだんだんと男らしくなってまいりました。 久谷の初の戦略戦の幕開けとなります。 がんばれよっ!
ようやく大団円を見れると期待していたのですが;
期待とは裏腹にあまりに広がりすぎた風呂敷はもはや回収は困難なほどで、まったく終わりが見えてきません。
まるで、人気が落ちるまで続く海外ドラマのような、なんともすっきりしない締めくくりが前作の火魅子伝ラストと同様に続いています。
「それはまた別の話」だらけではさすがに微妙というしか;
ただでさえキャラ多過ぎ状態だったところへ、さらに敵方の新キャラまで加わって心配していたのですが、案の定といったところでしょうか。
21冊で一年ほどと、時間経過はものすごく遅いのに、キャラが多過ぎるせいで話が四方八方へ飛びまくり、放置キャラも多数出て、どうにもこうにも、なんかもったいないことになってしまった感じです。
鋼鉄の白兎騎士団のように、一冊ごとになんらかの決着を付けてくれると嬉しいんですが;
続編は読みたいですが、戦場が別世界へ移行してしまうようですので、メインキャラが邪馬台国へ帰還を果たし、話が本筋へ戻り、物語が終結するにはあと30冊は必要のような気がします(苦笑
主人公の九峪は、3世紀の日本、史実とは若干異なる「九洲」にタイムスリップしてしまい、現代世界に戻るために奮闘する話。 それがこの本の大まかなストーリーです。 イラストだけを見るとアダルト本に見えるかもしれませんが、内容はそれを感じさせない、すばらしいものです。 現代世界では当たり前だが、古代日本では考え付かないの戦術、戦略、思想。それらを駆使し、仲間を募り「耶麻台国」復興軍の総司令官として奮闘する九峪の指揮者としての成長は目を見張るものがあります。
個性的なキャラクターがたくさん登場するので魅力的なゲームだと思います。
第9巻、と言っても、火魅子伝からずっと続いているわけですから、外伝1冊も含めて第20巻と言ったほうが正しいです。
ここまで冊数を重ねて全くマンネリ化しないというのは素晴らしいですね。
この巻は色々と『転』に当たる巻です。過去19巻で、ここまで大きく話が動いたのは火魅子伝1巻以来ではないでしょうか?
関わってくる事件の重大さから、完結に向けて一直線か? という感じも受けますが、どうやらまだまだ楽しませていただけるようです。
次巻からの政治的な激動や、現代との繋がりも楽しみです。
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