結婚を約束した黒人(彼女)と白人(彼)のカップル。
彼は上司に反対され、会社を辞職。
彼女の父親も2人の交際に猛反対。
社会的テーマを取り上げているが、決して重くない。
彼女の父親と、彼のやりとりがなんとも可愛らしい(笑)
1967年に白人黒人問題が深刻なアメリカでこうした題材の映画が製作をされたのは驚くばかりだ、長年、不倫関係にありながら理想のカップルと言われた名優のスペンサー トレイシー(花嫁の父)と名女優のキャサリン ヘップバーン(冬のライオン)の最期の共演作品となった、名優のスペンサー トレイシーの遺作となったからだ、劇中でスペンサー演じる夫が妻であるキャサリンに愛を語るシーンで思わず彼女が流した涙は本物だったのではないでしょうか、重い難しい題材を取り上げ映画化をした監督さん、出演をした俳優さん達の勇気を感じました。
1950年代、名優スペンサー トレイシーとキャサリン ヘップバーンが共演をした名作(招かれざる客)、あまりに思い題材に緊迫感に包まれながら観たものです。その名作の現代版リメイク作品が今作品です、公開は2005年。違いは年代と黒人夫婦のもとに娘と結婚をしたいという白人男性が訪れるという点。原作から50年、黒人の父親は成功者で裕福、白人年長者の部下がいて、金の腕時計までしているのに、時代がこれだけ変わっても人種差別問題は根強く深刻なのですね。友人の旦那さんがアメリカ人なので思い切ってこの事を聞いてみたのですが、旦那さんは生活の基盤を日本にし、アメリカに戻らないのであれば結婚に反対はしないと両親から言われたそうです。つまりそれだけのリスク、危険があるという事なのでしょうね、今作品は軽いタッチで描かれていて深刻に題材と向き合いきっていない点が残念でしたが、どんな些細な点にも常に偏見はあるものだというメッセージは十分に伝わってきましたね。
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