レンタカーでアメリカを横断し、スモールタウンを巡った旅。 そこで出会った人々が語るスモールタウンでの暮らしや歴史を、時間・空気・移動・道に対する著者の独白が静かに織り交ぜられながら語られています。 立ち寄った短い時間で、出会った人と街を深く切り取られる著者の文章からは、スモールタウンでの情景が鮮やかに立ち上ってきます。 対峙する相手・街へのまなざしが章を通じて揺れることなく確かな言葉が続き、そのテンポは余韻を残します。 また、独白からは自分と他者(自分を取り巻く時空世界)との距離をみつめさせられます。特に、随所で語られる「移動する行為」「作りあげること」「過去や時間」に対する視点は、読む側にも感傷的にならないまでも自省を促すほど。 知らない世界を教えてくれる紀行文は多くありますが、自分のこころまで耕してくれる本書は、これから折りに触れて読み返す1冊になりそうです。
駒沢裕城の奏でるペダル・スティール・ギターの音色はクラッシック音楽の弦楽器にも似た調べで、耳を澄ます者達の心の隅々にゆっくりゆっくりと染み込んでいきます。それは朝早くの澄みきった空気であり、澱みのない水のようです。全曲から聞こえてくるペダル・スティール・ギターの音色には派手なものは何もありませんが、彼が奏でるペダル・スティール・ギターによって紡がれたメロディの中に生命の息遣いを感じ取る事が出来ます。それは日々の生活の中で彼自身が見つけた尽きさせてはいけない永遠の命の大切さを、このアルバムの収録曲の演奏に注ぎ込んでいるからなのでしょう。収録曲全てにおいて神秘的で荘厳な生命力に溢れたアルバムだと思います。
沖縄が返還される以前、アメリカに占領されいた事実は史実として知っている方は多いと思います。しかしそれがどういう現実だったのかを知っている人は少なくなっています。 この本は良いことも悪いことも、それを受け入れて生きてきた人々の回想録ともいえますが、その背後には、植民地という主権のない厳しい状況が垣間見えます。 そんな嫌いなアメリカ、憧れるアメリカという矛盾した感情を抱いて生きてきた人々の逞しさを感じる本でした。
カセットテープで昔録音したのを時々聞いていましたが、やっぱCDは音が良いです。 後程、ライブハウスで紙ジャケットに直筆サインをいただきました。
今年は受験の為、購入しました。 ほんやだとないときがあるのでこちらで購入させていただきました
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