デビュー50周年を迎えた楳図かずお原作漫画の内、 60年代から「まだらの少女」、70年代から「蟲たちの家」「ねがい」、80年代から「絶食」「DEATH MAKE」、 90年代から「プレゼント」6本をピックアップして映像化、2本立てで2005年の夏に劇場公開されたもののDVD化。 DVD全3巻(それぞれ50分程度を2話づづ収録)の2巻目であるこの作品は、『まだらの少女』『ねがい』をパッケージ。
この2話はシリーズ3巻の内、最も楳図テイストが生かされた映像作品になっています。 『まだらの少女』は、楳図漫画の特徴である「ギャッ!!」顔を忠実に再現(笑)しており、 ファンなら思わずニンマリとしてしまうこと間違いなし! 主役少女2人も、まるで楳図漫画から抜け出てきたように「まんま」で素晴らしい。 怖くて少し笑える作品に仕上がってます。
『ねがい』は原作に忠実なストーリー。ラストは解っているのに切なくなってしまいました。 モクメの動きが納得の動き。違和感ないです。 等君が嵐の夜に家に帰ってきて「おかあさんがいない場面」での食卓テーブルの上に注目してください! 偶然か?意図してか?真悟ネタが…(笑)
『まだらの少女』『ねがい』共に、原作のテイストをなるべく取り入れようとした監督の作りに愛情を感じて、 この2本は楳図ファンとしてはかなり楽しめました。 楳図作品の映像化で今まで成功した(面白かった)作品は無いと言われていますが、 この2本はかなりイイ線行っていると思います。 だが、『ねがい』での空などのVFXがちょっとショボかった点と、 フィルムで撮影してないせいか、画像が安っぽく感じた点が残念だったのでその点を差し引いて★4つ。
楳図氏の漫画はこれまでたくさんみてきましたが、しばらくご無沙汰してたのでまだ未読のものをと選んでみました。「おろち」や「イアラ」のような深みはないですが楳図ワールドは健在。ただ時代を感じさせる内容もちらほら。残酷描写ばかりでちょっと閉口するものもあったり。ところで最近彼はどんな漫画描いているんだろう。彼の新作を気にしつつ、しばし読みふける一夜でした。
梅図かずおの漫画の「あの顔」を出来る人がどうしても役者として欲しい。
『ビデオカメラには何が写ったのか?』『幽霊屋敷』の2編からなるオムニバスアニメ。
『幽霊屋敷』は映画『ヘルナイト』の二番煎じのような気もしますが、この楳図版の方が怖いです。幽霊屋敷を探索に行く主人公と友人、更に2人加わって…。
『ビデオカメラ…』は幽霊屋敷よりは残酷描写は軽めですが嫌〜な雰囲気を醸し出してます。 自分が昨夜寝ている間に何が起こったのかをビデオカメラでタイマー撮影する主人公と彼氏。
見終わった後の後味の悪さは楳図邸の外観よりはるかに気分が悪くなります(汗)
発売当時私はこのLPを買わなくちゃ、と思いつついつの間にか忘れてしまっておりました。結局後にUSED品を手に入れたのですけれど、今回のCD化は大変嬉しいですね。 このアルバムの発表は予想されていたとはいえやはり衝撃的でした。漫画家が自分の歌でレコードそれもLPを出すということは前代未聞の出来事だったのです。 この後楳図先生はTVやラジオでの露出度が徐々に増してきて、あの「恐怖」漫画家は実生活でも相当な変人だがマルチタレントして結構おもしろい、と一般にも浸透していきました。でも決定的だったのは恐怖漫画よりも「アゲイン」「まことちゃん」といったギャグ漫画が広く受け入れられたことによると思います。 内容についてはかなり好き嫌いが分かれるでしょう。はっきり言って歌はそんなに上手ではないですし。 でも楳図先生の役者的キャラクターとの相乗効果で見ればなかなか味のある作品に仕上がっていると、私は思っています。 なおCDにはボーナストラックが9トラックも追加されております。 自分の漫画に対して真面目にイメージソングを自作自演しているというアルバムですので、ここにはコミカルな要素はほとんどありません。後にリリースされた「まことちゃん」「ビチグソロック」などの作品とは全く印象が違う作品ばかりです。 これらのコミカルな作品はアルバム「グワシ!まことちゃん 楳図かずおワールド」で楽しみましょう。 「洗礼」からのジャケットデザインが凄く良いので、出来ればアナログ盤と同じ大きさのジャケット付きで再発されていたら感動は倍以上だったと思います。そこだけがちょっと残念です。
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