北川弘美さん、高橋良輔さん、秋山莉奈さんの主役三人が織りなす、少しエロティックながらも、小粋な大人のメルヘンです。もともと深夜ドラマで、短い時間枠だった為に、ストーリーに多少の粗削りな感じがあるのは否めませんが、それでも虹玉という、一見、荒唐無稽な病気をテーマに、純愛を絡めた原作もさることながら、脚本も良く頑張ったと思います。また主役三人の熱演も、ドラマにリアリティを持たせており、ともすれば現実味のない虹玉という奇病も気にならないほど、純愛を演じています。また川島なお美さん演じる女医が語る格言が、ドラマにスパイスを利かせて、シャレた大人のメルヘンにしています。今、恋愛をしてる人も、してない人も、このドラマを観て、少しだけ純な気持ちになってみるのも悪くないのでは?と思います。
これまで、なんとなく流されて生きてきた真琴。 処女喪失も、高校時代に 特に好きでもなかった先輩を相手になんとなく・・
そんな真琴が初めて真剣に愛した男は 皮肉にも千鶴一筋に愛を貫く幼なじみの倫だった。
その気持ちは 偶然目にした倫のスティグマのせいかもしれない。
でも真琴の父親が脳溢血で倒れてから ケーキ屋を支えようと苦闘する倫を手伝ううちに いつしか心を合わせる二人は 本当の夫婦のように成長していく。
それは彼女にとって 生涯初めての蜜月で幸福の時間だった。
でも真琴はわかっていた。 いつかこのときが来ることを。 倫が千鶴のもとへ旅立つ日を。
そして彼女が迎える 初めて心から愛する男と 一つになる悦び。
「倫、わかったから・・ お願いだから・・・キスして・・・」
でも同時にそれは 最愛の人との別れの儀式でもある宿命・・
「愛してる、倫。 さよなら・・」
ラストで号泣する真琴の姿は 数ある名シーンの中でも 切なさがあふれるものとなりました。
大人のファンタジー恋愛マンガ、クピドのいたずらシリーズの一冊です。
どちらも短期集中連載と言うことで、やや短めです。 タイムスリップしたロボットを巡るドタバタと、相性診断によって結婚するかどうかのテストをする羽目になった青年のお話で、それぞれの関連はありません。
「逆襲のオレヨメ」の方に未来の自分からロボット嫁が送られてきて、とオーソドクスなお話ではあるのですが、問題は前者。 表題作は、サクランボシンドロームでも個人的にビビッときた、キャリアウーマンの女性をヒロインとした作品となっています。 げとげしさと冷たさ、それからちょっとした痛々しさ。その反面親しくなった相手に見せてくれる激しい愛情と激情。 そんな心のヒダを見せられて、心ときめかない男がいないわけありません。 個人的にはストライクでした。
社会に出て甘酸っぱさよりしょっぱさがしみる大人のお話。 女性の社会進出に伴い、男が実は阿保ばっかりだということがどうやらばれつつあるようです。 そんな時代の大人の男女の恋愛がちょっぴり描かれています。 現代の女と男をクロヒョウとミドリガメにたとえられてしまうのには苦笑するしかありません。 的を得てるような分、なおさらです。
それでもやっぱり、人が人を好きになるというのは互いが自分の不完全さを認めること。 大人になってもそういう根っこは変わらないことを分かった気がします。 男としても、こういう恋愛もまたよしと思えるくらいにはさせてくれる一品に仕上がっています。
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