表題作は笑いを狙ってっているが一方で真実も含んでいる。 高校受験者や、大学受験者は読んで損ははない。
4篇の物語からなる映画。 ほかの三篇はどうでもいいが、(そもそも映像短編で感動物をやるとたいてい中途半端で気だるいだけで終わる)最初の雪山はまぎれもない傑作。スクエアが出たきた時点でありふれた話だと思ったけど、ごめんなさい、勘違いでした。いやあ、マジで面白かった。
著者は、評者と同じように西欧中心の世界史に違和感を持ち、結果、主として西アジアを中心としたイスラム世界を実際に訪れて観光の感想と歴史的薀蓄を上手に重ね合わせながら語ってゆきます。
去年の夏、縁あってトルコのイスタンブールに滞在したこともあり、その文化に親近感を持っていたため、読後感は実に清涼でした。
エデンの園の位置とか、マジシャンの由来は東方の3博士にあり、彼らの源流を更にたどるとゾロアスター教にまでさかのぼれるとか、ルーク、あるいはアナキン・スカイウォーカーの出身地は実はチュニジアのマトマタという地域(でロケされた)だとか、目からうろこが落ちる(ちなみにこの表現は聖書由来です)ような小話満載。
ただ、僭越ながら、この題材とこの中身なら、僕でも書けそうなくらいです。誰かスポンサーになってくれれば、別の切り口で別の地方に関してエッセイを書けんるだけどなあ・・・。
|