関関同立、魅力的ですね。 これでしっかり勉強したいと思います。
ZANONIをはじめから聴いてみるとフルバンドの硬質、緊張感あふれる出だし。フルートの不安げなソロが続く。 その後は「えっ!?同じヒトが作曲したの!?」と耳を疑うようなオーボエ、ユーフォニュームのこころに染みる平和な旋律。また伴奏のサックスとトランペットの和音の美しさは特筆もの。そしてパーカッションも参加した劇的な変形三部音符へ展開する。 p部分のクラリネット、サックス、オーボエ、ホルン、トロンボーン、チューバ、ユーフォニュームが絡んだ短いながらも印象的な旋律、和音にも聴き入ってしまう。 場面は一転し、クレストンらしさが最大に現れている中間部となる。旋律はクラリネットなのだが、それ以上に伴奏がおもしろい。サックス、チューバの掛け合いはいったい何なの、どうしてこのリズムが造れるの?と思わず彼に聞きたくなってしまう。そしてトランペットのソリ、トロンボーンの軽快なソロに受け継がれていく。 終盤は分厚いトロンボーン、ユーフォニューム、チューバ、ティンパニの伴奏がすばらしい。木管、ホルンの旋律にトランペット、他の木管の伴奏が加わり、執拗に同じリズムを刻みながらドラが効果的に加わり、いつの間にか伴奏が旋律へと変化しクライマックスへ。もう満腹、って感じです。(ちなみにこの部分は同じくクレストンの交響曲第2番2楽章の終盤と見事に手法が一致していて興味深いですね。)オリジナル「裏」の名曲一押し。 約30年前の演奏ということを考えると関学のレベルは驚異的です。
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