昔、実写版映画で大ヒットしていましたが、個人的にはこちらの方が好きです。監督は、劇場版『幻魔大戦』や、同じく劇場版の『銀河鉄道999』『さよなら銀河鉄道999』等を手掛けたりんたろう氏だけあって、かなり出来はいいです。舞台は明治40年の東京。帝都崩壊をもくろむ魔人・加藤保憲と、それと戦う超能力者たち(陰陽師等)によるサイキック・アクションは見物です。また、加藤保憲役の声優は実写版と同じ嶋田久作だし、アニメ版のオリジナルキャラ、辰宮恵子(声優は麻上洋子)もいい味出してて、映画版を先に見た人でも十分楽しめると思います。特典映像もグーです。この作品にまつわる平将門の眠る『首塚』、『寄生虫館』『熊野神社』や、実写による心霊レポート、りんたろうと嶋田久作のインタビュー、本当にある東京のオカルトゾーンを紹介。今だから面白いと言えるのは、心霊レポートを若かりし鶴田真由が勤めているのもある意味見所かも。
帝都東京を破壊せんとする魔人加藤保憲と帝都を守護せんとするあまたの人間たちとの一大スペクタクル小説の序盤です。本書には「神霊篇」と「魔都篇」が収録されており,加藤にかどわかされた辰宮由佳里を巡る事件が中心になって描かれ,関東大震災をもって一つの終わりを迎えます。次巻以降,どんな展開が待っているのか楽しみです。途中に出てくる,風水や都市計画の知識も必読です。
「死」という切り口で、社会学、生物学、心理学、宗教・哲学など様々な分野の知識を集めてハンディにまとめた一冊。 死は、誰にでも必ず訪れるものなのに、実際に体験した人から明快な話を聞くことができないという、特殊な出来事である。 本書は、死の意味について深く考えるという体裁ではないが、最近のトピックを確認するという点では重宝である。
普通の映画的な構成や演出とは異なるので、なんじゃこりゃ?と思う人が多いのでしょうが、もし、実際にこういうノンフィクションを撮影したならば・・・というシュミレーションとしてよくできていると感じました。 万人にお勧めはできませんが、僕は傑作だと思います。 また、映像業界らしさの演出も上手い。 ビデオ作品として発売するドキュメンタリーだから、カメラだけは手持ちのデジベ(業務用の機種)だけど、予算がないので照明さん、音声さん、もちろんエンジニアさんもいないとか、わかる人になるほどねぇと思わせるリアリティ。 電波系の霊能力者も、もし本当に霊能力者がいるのなら、これくらいいっちゃってるのもアリだよなぁと思わせます。 演出的に「フィクションですよ」というメッセージは随所に見られるので、映画を見終わった後で、実話なのかな?と思う人はいないと思いますが・・・。 ところで、この映画、怖いのか?というとそれほど怖くない。いわゆる(特にショッカーとしての)ホラー映画を期待する人には向いていません。なにか禍々しいものを観たい気分(どんな気分だ・・・)の時や、ニヤリとしたい映像制作関係者にお勧めです。
水木さんファンとしては見逃せない!と購入しました。
今までの水木本とかDVDとはまったく違う、濃い内容で、大満足でした。
途中にはさまれる、京極夏彦、荒俣宏、南伸坊、呉智英との座談がまたおもしろい。
そして、これまであまり紹介されなかった青年時代の絵や壮年期のパプアニューギニアでの家族フィルムなど、すごい取材力だなーと感心。
最終的には、水木さん流の幸せ_と、家族の風景、家族の歴史が描かれ、ホロっとしてしまいました。
もはや水木さんは漫画家という説明だけでは説明つかない、むしろ哲学者です。
何度ナも観たい作品です。
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