1960年4月5日から1961年6月27日まで放送されていましたので、半世紀前の映像ということになります。調べてみますと、日本で最初のカラーテレビ映画だったようですが、やっと白黒テレビを買えたという時代ですので、誰もカラー放送だったとは知らないでしょう。第1話から第5話まではカラーで、後はまた白黒に戻っています。画質は当然ながら当時の映像レベルですし、演技も筋書きも多くを期待されると困ります。あの時代、この無国籍風の作品を多くの国民が好んで見たわけで、懐かしく思う人は結構あると思います。
♪まっかな太陽 燃えている 果てない南の大空に とどろきわたる雄叫びは 正しい者に味方する ハリマオ ハリマオ ぼくらのハリマオ♪の三橋美智也の歌唱は今でも覚えています。提供は森下仁丹だったということも今回見て知りました。
ハリマオを演じた勝木敏之は知りませんでした。第1部でキャプテンK・K、第3部で片足ブラック、第5部でオスカを演じた牧冬吉は「隠密剣士」や「赤影」で活躍しましたので懐かしかったです。
『豹の眼』でも出演していましたし、ハリマオでも令子役を演じている近藤圭子の姿は特にうれしい映像でした。彼女は童謡歌手(「ロバのパン屋」も歌っています)から日本テレビ専属女優第1号になった人で、第2回(少年とハリマオ)では、海岸で劇中歌「南十字星」を歌っています。そのあたりもこのDVDの価値を高めています。
当然ながら見る世代は限られてきますし、思い入れがあるかないかで評価は大きく変わるでしょう。ただ懐かしい映像と再会できる喜びは何物にも代えがたいです。
便利な時代になった。このような1950年代の懐メロがネットで容易に入手出来るのだ。 古城や夕焼けとんびはあまりに有名であるが、おさげと花と地蔵さんと、一本刀土俵入り、鳴門海峡、越後絶唱、冬の花火もじんわりと聴かせてくれる。日本にこのような”心を揺さぶる”名曲があったことを誇りに思う。今の若い人には、最初は退屈かもしれないが聴けば聴くほど味が出てくる。 異色なのは東京の鳩。当時としては珍しいアップテンポのサウンドだったでしょうね。 このCDには未収納だが、少年TVドラマの怪傑ハリマオも唄っている。この曲も手に入れたいものだ。
木村と近藤という顔合わせ、このコンセプトにこの選曲。こりゃ買うでしょう。
渥美清の「泣いてたまるか」から植木さんの「これが男の生きる道」に西岡恭蔵の「プカプカ」その他、なかなかの選曲じゃないの。これをブルース唄わせりゃ泣く子も黙る木村と近藤がどう料理するか、ってな企画で、日頃、中古か輸入盤が中心で、値段の高い日本ものの新作なんて滅多に買わない私でも即買いでした。
だけど聞いたらちょっと肩すかし。大昔の憂歌団の「君といつまでも」みたいな破天荒なのをちょっとだけ期待してたんだけど、割と今風のアレンジでお行儀よくまとまってる感じ。なんか全体に歌い込み不足というか、アイデア不足というか、この2人が昭和の歌謡曲を歌うという企画にだけ頼りすぎというか、とにかくなんか物足りない、かゆいところに手が届かない感じ。うーん、ライブで観たらまた違うんだろけど。
|