全体の印象はやはり一言で言えば、「暗い」です。 しかし前作「Protection」で見せたような ひたすら、メランコリックに繊細に作り上げられているのとは違い、 むしろ暗いが、何かが息づいているような温かさや、 1st.「Blue Lines」のような荒々しさも見受けられ、 間違いなくMassive Attackの代表作といえるでしょう。 格段に力強いベースライン、儚くむなしいストリングス、そして 荒々しいディストーションギター。 様々な「音」がこのアルバムでは見事に生かされている。 そして、やはりこのアルバムから3Dの味が濃くなった気がする。 かつての同士で、プロデュースも今まで共に手掛けてきた、 ネリー・フーパーも今回は不参加。 本当の意味でのMassiveサウンドがこのアルバムで完成された気がする。
90年代から90年代後半までイギリスではブリットポップとよばれるミュージックシーンがありました。これはそのころ活躍したアーティストのインタビューとともに当時を振り返る映画です。 私はリアルでこの現象はみれなかったのでとてもたすかります。 ドキュメンタリーなのですがかったくるしくもなく非常にたのしめるとおもいます。なによりもいいのはやっぱリアムとながれる音楽でしょうか。もしこの映画をきにいったらサントラのほうもおすすめします。(個人的にはsony版を)
イギリス南西部の港湾都市ブリストルで結成されたヒップホップ・クルー「WILD BUNCH」をベースに誕生した「Massive Attack」。このファーストは、14年経った現在でも全く古臭さを感じさせない、まさに金字塔的クラシック・アルバム。「Massive Attack」のアルバムは数あれど、私的にはナンバーワン。サウンドはダブ、ヒップホップ、ソウル、ロック、ファンク、テクノ・・・とあらゆるジャンルを飲み込みつつも、いたってシンプルな音像。不純物を一切取り除いたサウンドは、圧倒的個性を放つ。これ以前も、これ以降もこれだけの存在感を感じさせるアルバムは他にない。あらゆるジャンルの音楽ファンに、この底無し沼のドープな音を感じてもらいたい。
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