詐欺、駆け落ち、逃亡、放浪・・・波瀾の人生を送った小池重明。 将棋の才能のみ、ずば抜けていて、序盤は甘いが中盤から独特の方法で猛攻、気付けば相手を追いつめている。 アマチュア時代から名を馳せ、金を賭けた勝負を行う「真剣師」となり、ついには「新宿の殺し屋」の異名を持つ。
私生活はボロボロだ。人は好いものの、常識がない。反省、ということをしない。 金を持たせれば酒とギャンブルに使い果たし、人妻と駆け落ちをして姿を消す。借金は山となり、どれほど反省を促しても生活は改善されない。 「必ず、僕は立ち直ります」「今度こそは本気です、最後の女です」・・・何度も助けてやった団鬼六に、繰り返し、そう約束するものの、結局は坂を転がるように転落、破滅していく。
印象的なのは、小池重明の子どものような純粋さ、だけじゃなく、団鬼六氏の優しさだ。 長らく、団氏にこそ破天荒かつ常識はずれなイメージがあったが、本書を読んで、団鬼六の人格の穏やかさ、価値観のありようには驚かされた。 小池への目線が、泣けてくるほど、優しい。 滅茶苦茶な生活のせいで、ついに医師から余命宣告をうけ、「摂生して1年、だったら酒を飲み続けて半年で死んでやる」と自棄になっている小池に、辛くてかける言葉がないからと、「まだ生きていたのか」等わざと軽口をたたき、『将棋ジャーナル』に小池の病状を書き、生前に香典を集めて小池に金を渡してやる団鬼六。 生きたまま香典の礼状を書き、香典の集まり具合を気にして、その金でパチンコをする小池重明。 フィクションよりもフィクションらしい、破天荒すぎる人生と、それを見守る、もう一つの人生。 人間が人間を描いただけなのに、どうしてこんなに魅力的なのか? 団鬼六の名前にひるんで、「将棋に詳しくない、興味がないから」と、これを手に取らない読者は、損をする・・・と思う。傑作。
面白いですがレベルはかなり落ちていると思います。 以前書いていた文章の方がはるかにレベルは高いです。
昔のSM小説は自分もみましたが、これは時代設定とかが中年の私より古い世代のもので、パソコン使う若い世代の受け入れられるのかなと思いますが。まあ秘密めいていておかしな神秘性のようなものがありますが。浣腸とかメインになりますが、今はAV嬢が平気で牛乳浣腸する時代。生を見た方が面白いし、そういうのが嫌いな人がパソゲーするのではと。実際やって見ると縄の導火線をクリックして当たると調教が進むと言った変なミニゲームなんかあったりして、まあ微妙に面白いし、部屋の中をグルグル歩き回って何か探すのも楽しいです。選択肢もたくさんあるようです(自分は2つくらいで飽きました)。おもしろエロゲーとしてコレクションに加えるのも悪くはないかも知れません。ヤクザ親分の進駐軍英語は昔の英語の先生のようで笑えます。
見ていて辛くなるほど姉妹が責めぬかれます。 山芋責めが個人的にはオススメです。
ロマンポルノのオリビアハッセーと呼ばれた、伝説の超美形女優・高倉美貴の記念すべきデビュー作。 物語は、簡単にいえば、美しい美貴を自分のものにしたいという、ゆがんだ欲望を持つ青年が、 美貴をさらい監禁するというものです。
青年にとって、美しく気高い美貴は恋愛の対象ではなく、女神のような神々しい存在。 さらったはいいが、凌辱する対象にはとてもできず、ただただ美しい美貴を見つめていたい、自分の手元に置いておきたい・・・
SMというより、そういう屈折した男性の願望を描いた映画ですから、凌辱シーンなどはありません。 (レイプシーンはありますが、凌辱といえるほどの過激さはない) ましてや緊縛シーンなどあるわけがない。*美女縄地獄というタイトルですが(笑) 緊縛は、他の女優さんが、ストーリーとは全然関係のないシーンでやってるので、 SMシーンが全く無い、というわけではないです。 ただし、あくまで主演ではなく、助演女優がやってます(笑) 青年との絡みのシーンがあるので、美貴の裸が全く出ないというわけではありませんが、 絡みのシーンと入浴のシーンを合わせてもほんのちょっとです。
この人はそもそも、女優志望ではなく、日活が何としても出演してほしい!!と頼み込んだ、というのだから デビュー作でいきなり緊縛シーンを演ずるのは無理だったんでしょう。 演技もくさくて、いかにも素人っぽい演技です。
それでもこれほどの美形がロマンポルノに出演したことは、衝撃的でした。 気品のある端正な顔立ち。色白で、スタイルも抜群!!(スリムでかつグラマーという理想的な体形) 一般のテレビや映画の女優でもこれほどの美形はそうざらにいないと思います。 そんな、超美形女優のヌードシーンが、日活のスクリーンに流れたということだけでも大事件でした。 その後、2作めからは、緊縛シーンも披露してますが・・・ (最高傑作はなんといっても、3作めの「修道女縄地獄」でしょう)
なので、SM映画を見るつもりでこのビデオを買うのは間違いです。 あくまで、高倉美貴という、超美形女優の初ヌードシーンを見てみたい、 という方なら買ってもいいのではないかと思います。
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