美雪が中学生に見えて、えっ!?中学時代の話?!っと思ってしまいました。 巻き込まれた友人達の話がなければ高校生だとは気づけなかった。
トリックは可もなく不可もなく。読み返さないかな…と、でもシリーズは全て集めているので売りませんが 昔のストーリー、トリックが懐かしくて読み返してしまいます。
本書に「子は親を選べないが、弟子は師匠を選べる」って言葉があるけれど、落語の師弟関係ってのは“相互の自由意志による親子関係”だ。「子供をもつと自分の時間がなくなる。お金もかかる。だから、子供をもつよりは、自分たちの人生をエンジョイしたいといういまどきの夫婦」ってくだりが出てくるけど、実の親子関係が壊れかかっている今の時代に、“積極的に、ポジティブに、選び取る親子関係”である師弟関係ってモデルは、実の親子関係にとってもひとつのお手本になりそうだ。「弟子を育てることが師匠への恩返しになるんだぞ」って言う小三治の言葉なんか、実の親子関係にも当てはまりそうだし。もし実の親に対して、自分で選んだ親なんだ、あるいは実は他人なんだ、ってSF的で突飛な発想が持てたとしたらどうだろう。無償で育ててくれることにも素直に感謝するだろうし、恩返しだってしたくなるはずだ。親だって、実の子を他人様から預かった子だと思えたら、車に置き去りにしてパチンコ打ちに行ったりしない。血縁とはしがらみであり、甘えである。そういった点で、本書は落語ファンだけを読者対象としていない。もちろん、落語好きにとっては、理想の親子論なんか抜きに、文句なく面白い本でもある。つまり、本書は2つの読み方が出来、それぞれに満足が得られる本なのだ。落語好きとしては「肝心の落語の稽古をつけたがらない師匠が実に多い」ってのが面白かった。志の輔が言うように「伝承したからって、誰もが同じようにウケるわけでもない」ってことなんだろう。つまり、「落語の素晴らしさは何にもないこと。何にもないから、何でもあるんだ」ってこと。真似が出来ない、その人固有の“了見”の部分に本質があるってのが、落語の魅力なのだ。それがこの「師匠噺」を読むとよくわかる。無茶は承知だけど、誕生日も同じ師弟、談志から見た小さんの師匠噺を是非聞いてみたいものだ。
「もしアメリカ人の女性がロンドンにやって来て、公爵と出会ったらどうなるだろう?そのときにもし公爵が女性を使用人と勘違いしたとしたら、 どんなことが起こるだろう?その後に本当の正体がわかったとしたら?公爵は怒るかしら?」 この作品は、そんなジュリア・クインの夢想からうまれた、彼女のデビュー作です。
アシュボーン公爵アレックスは、筋金入りの放蕩者で独身主義者。 爵位目当て財産目当ての貴婦人たちに10代の頃から追いかけ回され、すっかり女性不信になり、40歳になるまでは絶対に結婚しないと心に誓っている。 29歳の現在はオペラ歌手や高級娼婦としかつきあわず、社交場には極力顔を出さないようにしている。 家族思いで、母親と妹には弱い。
エマは、ボストンの良家の令嬢。父親は海運会社を経営していて、エマも幼いころから事業に関わっている。夢は父親の会社を継ぐこと。 父親と叔母であるワース伯爵夫人の希望で、社交シーズンを過ごすためにしぶしぶロンドンへ。結婚にはまったく興味のない20歳。
作者の夢想のままに、アレックスとエマは運命的に出会います。そして、彼らの自然な感情や振る舞いがそのままゆっくりと物語を形作っていきます。 アレックスとエマはどんな風に恋におちていくのか? 結婚嫌いのアレックスと、仕事が大好きで結婚に興味のないエマは、はたして結婚するのか? 結婚するなら、どっちがどんな風にプロポーズするのか? もし結婚したらどんな結婚生活になるのか? そして2人をとりまく人々の反応は…? 綿密なプロットのもと、伏線をはりめぐらして作られた物語ではなく、アレックスやエマ、エマの従妹のベル、その兄のネッド、アレックスの親友の ダンフォードといった個性的な面々が、それぞれの心の赴くまま自然に動くに任せていたらこんな風になっちゃった、といった感じの物語です。
率直にいってストーリー自体に意外性はなく、展開にも予測がつくし、ページ数の割に内容は薄いです。 読んでいて激しく感情をゆさぶられるようなことはないし、ストーリーに重点を置いて読むと退屈に感じるかも。客観的に評価すると★3くらいかな。
しかし、アレックスとエマ、「結婚なんかしたくないけど、相手のことが気になってしかたない」2人のやりとりはホントに微笑ましくて、 エマの言動にふりまわされ葛藤するアレックスには笑わせてもらいました。彼はとってもチャーミングです! それから「あんたたち、相思相愛なんだからいい加減にくっつきなさい!」と言わんばかりの、2人をとりまく家族や友人たちのウィットあふれる やりとりもとても魅力的で、≪ブリジャートン≫シリーズの原点を見る感じ。大きな感動はないけれど、じゅうぶんに楽しめました。 よくも悪くも、肩の力を抜いて、ゆる〜く、らく〜に読める作品です。
魅力ある脇役たち、エマの従妹のベル、その兄のネッド、アレックスの親友のダンフォードには、それぞれスピンオフがあるそうです。
それから、アシュボーン公爵は『不機嫌な子爵の見る夢は』『もう一度だけ円舞曲を』『突然のキスは秘密のはじまり』にも、ちょこっと登場しています。 どの場面でどんな風に登場しているのかは、訳者あとがきをご覧ください。
※追記。 『ミランダの秘密の日記』にもアシュボーン公爵がほんのちょこっと登場していました(1行だけ)。 作者のお気に入りキャラらしいので、よく探せば他の作品にも登場しているかも。
グラビア+マンガ雑誌「ヤングアニマル」の増刊「プラチナ嵐」シリーズ第3弾。今回の収録内容は水着グラビア9本+袋とじヌードグラビア6本+マンガ2本+DVD2枚(26人261分+篠崎愛特集100分)だが、そのうち撮り下ろしは表紙・巻頭の篠崎愛グラビアとDVDの篠崎愛特集のみで、それ以外はすべて過去のヤングアニマルシリーズからの再録となっている。今回もDVDには初収録号の号数記載がされていないが(グラビアには初掲載号の記載あり)、本の性質から見ても掲載はするべきと思う。今回唯一撮り下ろしの篠崎愛はグラビア・DVDともにレベルが高く、特にDVDは今回のグラビア撮影のメイキング+沖縄でのシーサー着色・ガラス細工体験などのチャレンジ企画で構成されており、ファンなら必見の内容。それ以外は過去2冊と同様再掲載がほとんどのため、「ヤングアニマル」シリーズの熱心な読者であるかないかによって評価(ありがたみ)が分かれるだろう。個人的には単なる「再掲載・ダイジェスト中心」という編集方針になじめないためこのような採点だが、グラビア・映像自体のレベルは高いため、単にグラビアを楽しみたい向きなら★をもうひとつ追加してもよいだろう。なお一部コンビニ販売分では、付録としてクリアファイル(篠崎愛・大島麻衣・森田涼花いずれか)が封入されている。
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