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文楽 冥途の飛脚 - マーティ・グロス監督作品 (a film by Marty Gross ~ The LOVERS EXILE) [Blu-ray]
素晴らしい出来です。文楽を劇場で見ている人、初心者いずれの鑑賞にもたえうる内容です。
劇場録画のものより格段に見やすいです。秀逸なカメラワークのなせる技なのでしょう。
『冥途の飛脚』は世話物の中で最も好きな作品なのですが、文楽独特の演出を効果的に見せてくれます。
タバコ・ロード [DVD]
ジョン・フォードが１９４１年に映画化したコールドウェルの原作の、物語で、恐慌以降のタバコロードに住んでいた極貧の農民一家を面白おかしく描いています。
もう、人間食べるものがなくなってしまうと、ほとんど動物的本能の世界で地べたを這いまわる、といった感じです。
生のカブをガリガリかじるシーンがあるのですが、夏カブだ、いや冬カブだ、と論議がありますが、味が違うのかなー、と、生でかじって比べてみたくなってしまうほどです。
一応、主人公が地代を払わないと立ち退かなければならなくなり、金策を考えるも、うまくいかず・・・というストーリーがあります。
主人公は、ここまで追い詰められるとさもありなん、と思いますが、神様を信じていて、自分は罪深い、とか、神様が自分に試練を与えている、とか、思い、
もし、助けてくれるおつもりなら、早くしないと間に合いません、とか、神様に話しかけたりします。
近所に住んでるベシーは、いつも大きな声でたくさんの讃美歌を歌い、結婚してからは、若い夫ときれいにハモったりします！
しかし、この主人公は結局怠け者です。そしていい加減な人です。もっと、原始時代くらいに生きていたら、ちょうどよかったのかもしれません。
彼らの娘のパールと結婚したラブという男も、全く粗野です。
もっと、一生懸命働いて、暮らしを立てようとした子供たちは、みんな出て行ったようです。精進しない親と息子と、頭の弱い娘だけが、残っているようです。
この話は、驚愕で面白おかしいながらも、必死に努力しない、自分の非に気づくことのできない人たちは、どういうことになるか、というこの世の真理をくっきり描いています。
たぶん、死ぬまで気づけない、気づいていても直せない、と思うので、救いようがなく、後味悪いのです。
原作者のコールドウェルやジョン・フォードは、これを、愛すべき人たち、ということで、描いたんでしょうね・・・原作は読んでみないといけない、と思いますが。
私は自分が怠け者になりたくないので、これじゃいけない、と反面教師にしたいと思います。
以上のようにつくづく思わされるほど、演技者、犬まで、脚本も監督さんもすべて、超一流の出来栄えである、と思います。
“本物”を見極める ~3億円のヴァイオリンはいかに鑑定されるのか?~
こういったいわゆる特殊な職業の方が、どのような「生き方」をしているのかと興味を
持たれる方にはよろしいのではないでしょうか？
しかし私は、この特殊な職業に対しての、「系統だてた分析」のようなものを期待していたので、当てがはずれました。
“本物”を見極める−３億円のヴァイオリンはいかに鑑定されるのか？というタイトルに勘違いしたわけですが、
これは、営業にたけた編集者がつけたのでしょうから、もちろん著者の方には、責任はありません。
すらすらと読みとおしました。昼休みの読書に最適。おもしろかったです。
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