「バカボン」シリーズの中で唯一、未サントラ化だった本作のBGMをまとめた、まさに快挙とも言うべき音楽集でしたが、惜しい点がいくつか見受けられます。
まず、商品上で"STEREO/MONO"と表記されていますが、全曲モノラルです。ステレオ録音の筈の主題歌フルサイズ3曲が、何故かモノラルで入っていました。コロムビアから原盤を借りれば良いはずなのに、それが出来なかった理由でもあったのでしょうか。また、「元祖天才バカボンの春」のTVサイズも未収録になっています(これは「東京ムービーアンソロジー2」で補完可能ですが…)。
ライナーノートですが、渡辺岳夫氏が直接作曲していない楽曲(運命、葬送行進曲など)の作曲者が明記されておらず、歌関係のボーカル名が不完全なのも気になります(書いてあるのは「パパはやっぱりすばらしい」のみ)。そして、「元祖天才バカボンの春」の歌詞が収録されていません。スタッフは「元祖天才バカボンの春」に何か恨みでもあるんでしょうか(笑)。
あと、Mナンバー+メモ+楽器名という曲名は、どういう意図によるものでしょうか。ちょっと首を傾げてしまいます。
あれこれ言ってしまいましたが、個人的な収穫は、「新ルパン」「がんばれ!!タブチくん!!」に流用されたファンファーレ調の曲が入っていたことです。予告テーマとして使われた、48曲目の「M32 ジングル〜ドラムロール」です。思えば「元祖バカボン」「新ルパン」「タブチくん」、すべて選曲が鈴木清司氏でしたね(笑)。
今のだらけた情けない若者たちに是非とも見てほしい熱き男の青春アニメの名作です。このBOXは買いです。
小学生の頃断片的に観ていた記憶があります。
1970年台後半、文庫サイズの原作コミックを購入しました。
文庫サイズとは言え、全巻初版で今でも愛読していますが、そのイサムがDVDとして帰って来るなんて嬉しい限りです。
とは言え映像の方は、本当に申し訳ないくらい殆ど記憶にありません。だからこそ改めて新鮮な気持ちで最初からみられます。
ヨーロッパ当たりでは、日本の西部劇アニメとして現在でも普通に発売されているようです。
今年の始めにもネットでイタリア版を見つけましたので、購入しようかどうしようか迷いましたが、純粋に日本のメーカーが出す情報があったので止めてしまいました。
差別とか、銃社会とか、意識することは確かに大切な事だと思いますが、イサムが諸外国で普通に購入できている現実をみると、
日本人は過剰に意識し過ぎかな?なんて自問自答してしまいます。あくまで個人的意見です。
そんな事よりも、現代人の想像出来ない様な環境の中で人間として成長いていくイサムと同じ時間を共有できることの方がどれだけ素晴らしいことか計り知れません。
原作者の方、コミックを書かれた方、本来ならそこを一番に訴えたかったと思います。
もしよろしければ、そんな感動できる時間を一緒に共有しませんか?
基本的に、この頃のTV用に使用される主題歌は別録音なので、
レコードサイズの曲に聞きなれているとなかなか新鮮でいいです。
「ジャングル黒べえ」は大杉久美子さんと肝付兼太さんのはっちゃけ具合が少し違いますし、
「行け!バンババン」は後奏が違います。ただ、「白いテニスコートで」は「燃え上がる恋も〜♪」の部分がレコードサイズと同じメロディーでした。
TVバージョンを期待していたので、そこだけが残念でした。こちらのレコードバージョンも放送で使われたのでしょうか?謎です…。
「ジャングル黒べえ」の前奏の音が多少つぶれてること以外は、聞きづらいところも特になく、TVサイズの演奏を堪能できました。
「ルパン三世'79」から4曲がSE付きステレオで、それ以外はモノラルです。録音形態の時代の移り変わりもわかりますね。
星1つのレビューがあって心配したので、新品を購入予定でしたが、中古を購入しました。確かに付属している特典はさびしい限りですが、DVDの内容自体には何も問題はありません。OP,EDのロゴまで完璧を求める人ならともかく、普通に見たい人には問題はありません。ただし新品の値段を考えると、BOXもパッケージも貧弱ですし、中のパンフレットも充実していません。しかし、それらを考えても長年みたかった「赤胴鈴之助」がDVDで観られる喜びの方が先に立ちます。私としては5星を挙げたいところですが、付属品の充実を期待している人のこと考えて、公平に4星にします。
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