予想通り(笑)レコード・コレクターズで特集記事が掲載されていたので、書店で目撃した時には即買いでした。
表紙には若かりし頃のシド・バレット様が掲載されているではないですか。
有難い事です。ピンク・フロイドの1stを友人に勧められて聴いたのは大学1年くらいの頃で、確かカセット・テープで渡された音源です。
正直なところあのヘンテコにも思える音楽は、僕自身の音楽の観かた聴きかたを揺さぶるには十分な代物だったと記憶しております。
1stの異質さを期待してピンク・フロイドを聴くと、「あれっ?」というふうになり、有名な「狂気」「原子心母」等々を聴いていくうちに、1stとは明らかに違うバンドであると解ってしまうと、1stのヘンテコさを他に求めましたが何処にも無い音だと知った時にはがっかりしたものです。
シド・バレット様のソロは一枚持っていますが、何だか・・・よく解らないコトになっていたのでお蔵入りしてしまいました。
「マッド・キャップス」はまだ・・・聴けるのかな?(作品レビューを読んで思いました)
CDを持っていないので買おうかなとは考えています。
さすがに毎度の事ですが、この雑誌の作品レビューや詳細な記事には頭がさがります。
この充実した内容で1000円を切る価格は素晴らしいと思いますが・・・マニア向けかも?
思わず買ってしまいたくなるリニューアル。中身は最新リマスターと、収録曲の全体の三分の一が新たにリミックスされている。 個人的には、夜明けの口笛吹きのリマスター盤は通常盤しか持ってないのでM1とM2が収録されているのが直接的な購入動機だが、リミックス音源は雰囲気が変化していて聴き比べる楽しさもある。 カリスマ的な魅力を放つシド・バレットという不世出のスターの、一定の枠組みで形容する事の不可能な才能の片鱗を感じたければ、入り口としては十分かつ手頃なベスト盤だ。
「医療過誤」
作品のテーマはもちろん裁判での法廷、そして弁護士と依頼人といった人々が主人公ですが、
視点を変えてみれば、
「医療過誤」という、現代まさに日本でも起きているテーマが興味深いところです。
演技や演出と言う点においては、他のレビューでもみなさんが仰っている通り、
ポール・ニューマンの鬼気迫る演技(アル中だとは知らなかった)、
そして相手の弁護士役であるジェイムズ・メイスンという好敵手があったからこそ、
ニューマンの演技も光る物語だと思います。
最初に戻りますが、
現在の日本でも、カルテの改ざんなどにより、医療過誤がまかり通っている現状があります。
無理やり示談で済ませよう、とする病院側の姿勢もあからさまです。
その中で、今まさに裁判員制度がスタートしようとしている日本において、
この映画のように、被告のあからさまな攻撃に耐えられる原告、そして弁護士がいるかどうか・・・
ついそういう思いを抱きながら鑑賞しました。
たしかに、物語の中でも、証拠は曖昧なまま、原告は判決を待つ身に置かれます。
映画では勝訴となりますが、その後のラストシーン。
電話で向かい合う2人のように、妙にすっきりとしない(悪い意味ではない)余韻を残す・・・
そういうケースが多くなるような気がします。
ともあれ、ポール・ニューマンの演技も堪能できて、これ以上の評価はできません。
満点です。
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