放映時は夜中に流れる美しい音楽と汽車の汽笛とか幻想的な映像しか印象になかったのですが、じっくり見て見ると、すばらしい魂の遍歴の作品です。
永遠に求めて止まない魂の元型の象徴としての初美、誰よりも初美のことを知っていて深く愛していると信じている葉月。しかし初美は16歳の誕生日とともに、葉月の知らない世界へと消え去ってしまう。。。
何かを得ようとすればそれは何かを失うこと。それでもあきらめるわけには行かない葉月はいろんな世界を旅して行く。世界は一冊の本であり幾多の多重世界という本を図書館で管理するのがもうほとんど形而上的な存在であるイヴとリリス、それは主人公から見たら圧倒的な存在でどうしようもないはず・・・こういった世界観、美しい映像、そして音楽。特にエンディングテーマは愛する人を求めて彷徨う旅人の心をひととき癒すかのようにやさしく奏でられて印象的です。
本当に純粋で邪悪なモノの存在しない、それゆえに現実ではないのかもしれないけど、ノスタルジックで優しい夢の世界を具現化していて心を慰められます。そして
葉月のジュブナイルとしても見ることができると思います。
今やっている同じスタッフで製作された桃華月憚でも本作の登場人物が少しだけ出て来るらしいので楽しみです。
単にタイピングソフトというより、ゲーム感覚で楽しめます。 アドベンチャーパートではTVシリーズ全13話の名場面を使用し、本ゲームオリジナルのエンディングもあります。収録されている声優陣なども新規で嬉しい仕上がりです。
ヤミと帽子と本の旅人のDVDの3巻。自分はゲームはやったことは ないけど、アニメとして十分楽しめた。絵も綺麗だし、話もいいので、 1巻からそろえてみるのもいいと思う
主人公は<男性プレイヤー>であり、愛する「初美」が異世界召還で目の前から姿を消してしまったため、追い求める自分も飛び込んで行った。すると「こげちび」が纏う黒マント姿に。
「本」の世界を管理する怪しげなドでかい一目帽にマント姿(カネやん師、曰く<巨匠・永井豪師作、ドロロンえん魔くんのイメージ>)に身を包む「ヤミ」と出会い、ばらばらになった「本」を全て探し出して正しく並べ替えることがオマエの使命だと告げられるも、愛する「初美」を探し出すことでいっぱいいっぱいなこの頭には無関係。
「藤姫」のたおやかな笑顔に瓜二つな「初美」の面影を見るも、月へと帰っていった「かぐや姫」の遺品を埋めた藤の木の精霊としての存在でしかなかったのか。
プレイ途中でとある「本」の中から選択した「現代日本」にワープすると、黒長髪セーラー服美少女剣士「葉月」の姿となる。オープニングでは、異世界より出現した「怪龍」と剣でバトルしているのだが、詳細は不明である。
CARNELIAN師の考察する「児童文学」が、この作品に込められたメッセージである。
アニメ版ではこの「葉月」の姿としての主人公となり、誕生日に異世界召還された「初美」を探して連れ戻そうと旅を開始する。第一話はお子様観覧御免なシーン(AT−Xでは、年齢制限設定解除要での放映)が展開される(ボクってさいてー!)ので、家族団らん、もしくは一人で暗闇の中で観覧する場合も要注意。
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