Harrisonの素晴らしさは今さら書くまでもありません。 英語は比較的簡明で、非常に良くまとまっています。 ただ、でかいし重い。持ち歩けません。
18th editionにはiPad版があり、私はそちらを購入しました。 highlightやannotationも付けられるし、検索が圧倒的に便利。iPad 3rdの精彩液晶で読めます。 またiOS5の長押し辞書機能が使えるので、読むスピードがかなり上がります。 $199.99なので値段的には少し安い程度ですが、iPad持ちであればおすすめです。サイズは1.2GB程度です。
このCDのタイトルに「インジャパン1951」とあるのが、私の記憶は確かだという証明です。M氏の日本での演奏旅行日程に「姫路市公会堂」はありませんが、各地での独奏会の間に、姫路市へ来られて、数曲演奏されたのでしょうか、その日は当時日本の有名な歌謡演奏家、岡晴夫氏(晴れた空そよぐ風...)その他の方々が演奏されました。あの日演奏されたM氏の「ツィゴイネルワイゼン」は私の音楽人生のルーツです。何かの折に「1951年にM氏のヴァイオリンを聴いた」と友人に話したり、その事実をネット検索もしましたが、72才の今日まで確かめられずに来ました。最近私の村の文化協会々長宅で、200年前の蓄音機で何種類かの「ツィゴイネルワイゼン」を聴いて、高音から下降する美しい音色に、昔聴いた感動を再びと、今回CDを購入(ハイフェッツ演奏)しました。ハイフェッ氏の演奏が有名ですが、私が聴いたのは、M氏の演奏です。日本での演奏旅行のプログラムにも、この記念盤にもこの曲はありませんが、それを聴いた私は果報者です。「M氏・1951年来日記念盤」も、M氏との迎合記念にします。
ソ連の「奇跡のヴァイオリニスト」と称えられたオイストラフ。クライスラーとハイフェッツを尊敬していたことが知られている。
息子のイーゴリ氏がこの中で語っているように、「ラジオを聞いただけで誰が弾いているのか、わかるヴァイオリニストは5人ほどしかいない。」
決して派手な演奏ではないのに、強くひきつけられるその音は忘れられません。
厳しい環境のなかで、美しい演奏を続けることのできた強い意志をもった、素晴らしいヴァイオリニストの一生を、名監督ブリュノ・モンサンジョン氏の映像でご確認ください。
いわゆる大御所同士の協演も多いこの第5&9番ですが、どちらかの奏者が不要に目立つことなく和みのある演奏という点では、メニューイン氏とケンプ氏によるこのアルバムに最も惹かれました。ゆったりとしたテンポで奏でられる幸福感に満ちた春、ヴァイオリンとピアノのユニゾンにメリハリのあるクロイツェル、どちらも曲の特徴が良く表現されていると思います。
アメリカ生まれで神童と言われ、英国に帰化して男爵を授けられたメニューイン氏と、ドイツ生まれでベートーヴェン奏者として名高いケンプ氏、この取合せも豪華ですが、精神世界を深く追求したメニューイン氏と、弱い繊細な音の表現に卓越したケンプ氏の協演により、さりげないながらとても深みのある演奏になっています。
なお、個人的な音の好みではありますが、このルビジウム・カッティング及びオリジナル・イメージ・ビット・プロセッシング(OIBP)のアルバムは、音はクリアですが、OIBPされていない2006年発売の[Limited Edition]の方がヴァイオリンが優しい音で聴き易いと感じました。Webで調べてみると、OIBPされたアルバムは概して1〜数KHzが明るく聞こえ、アルバムによっても程度差があるようです。...あとは、好み次第というところでしょうか。
パッケージを読めばグールドの演奏というよりはその天才の時として奇矯なまでの音楽へのコミットメントを明らかにする「ドキュメンタリー」で「演奏シーン」もあり、という構成の65分ということはわかるのですがどうしても「未公開映像」なんて言葉には魅力を感じて手にとってしまいます。 で、説明に偽りナシで内容はグールド本人や往時のグールドを知る人々のインタビュー、という構成。確かにグールド本人が語る音楽観というのは興味深い。「モーツァルトはぼくの演奏を好まないだろうね。」それに同意するかどうかは別にして。 ただどうでしょう、一回見れば十分という気もします。レンタルもありますし買ってまでみなくてもというところでしょうか。
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