実はドラマCDを購入したのはこれが初めてでした。今先生の作品がとても気に入っていて、ふらりと見つけたのが百鬼夜行以外の分野、BLもので「いとこ同士」の次にみつけて興味を持ちました。百鬼夜行に比べれば話の展開はそんなに難しくなく読めたので、3巻が出たのをきっかけに購入しました。最初、平川さんのヨッシーに「え〜〜???」ちょとぼやけ過ぎ?と思っていましたが、なにせ物語が面白いので何回も聴きたくなって、終いには「これがいいのだ!」になっていました。でもって千葉さんの鬼塚がカッコイイのなんのって……!私がヨッシーだったら完璧、抱きついてますね。周りの声優陣もすごく表情が豊かで性格をしっかり出してきているので、買って損はありませんでした。「吉野に何やってんだこの野郎!」とカオリを殴った時は感動すらしましたね。「俺の恋人だって知っててやってるんだから…!」とカッとなった声に痺れました。BLにありがちな気分悪い性描写もなく、軽めの絡みが上手く配置されていて、これからも楽しんで聴けそうです。
知りわたれば、かなり話題になると思うんだけどなぁと
ずっとハマリまくって見ていた作品。かなりレベルが高かったように思います。
深夜たまたまつけていたら、やっていて、初め映画か何かと思ってしまいました。
フィルムの質感を敢えてつけたような演出や、深夜でよくやるなぁというほどのCGの妖怪!
30分枠なのに、毎回劇場映画のようでした。
なにかで見たのだが、なにやらこのDVDは、放送してない話が
3話も入る??らしい。公式HPではまだ書いてないのですが本当ならすごい。
1/4がDVDオリジナルってことですよね?
聴くまでは、漫画のイメージとどれぐらいずれているのか不安でしたが、読みながら頭の中でイメージしていた声とほとんど同じなので、びっくりしました。直人など恐ろしいほどそのものずばりです。 しかもセリフは漫画どおりです。絵がないぶん、何か説明を足さなければいけないのかと思っていましたが、それが全く必要なかった。 つまり今市子さんのネームというものは、何も足すことなくキャラクターも状況もすべてを言い尽くしているのですね。聴いていると、そのイントネーションで、記憶の中の絵の表情までヴィヴィッドにたちあがってきます。ここまでネームがすばらしい作家さんだったのだと、知りました。(絵がうまいだけに絵が主力のような気もしていたのです)
さて、ほとんどの役が自分の脳内の音声と同じだったと書きましたが、唯一の発見は、海老悟郎です。ひとくせもふたくせもある屈折した、したたかな感じを、関俊彦さんが演じていて、「病的な嘘つき」と作中で言われているのがなるほど、と腑に落ちました。彼の場合、顔がきれいなだけに、もっと内心を読ませない細くて澄んだ声のような気がしていたのですが、音声ドラマでは表情がないので、内心まで声で演出してえぐりださなければならないのだな、と。 で、彼の存在感は、漫画よりずっと大きくなり、主役になってしまったようで、彼のファンとしてはさらに新たな魅力を発見できて嬉しいです(研修所の原嶋さんに会いにゆくくだりなど、彼のいじらしさの出ているエピソードは今回省かれていますが)。
それにしてもこの名作ドラマ、こうであるべき、といういろいろな枠が壊れて、家族が解体し、世間体が解体し・・・そして登場人物はそういうものを脱ぎ捨てて、どんどん大きな自分自身になってゆくのが眩しいです。女性陣は特に突き抜けていて、がちがちエリートの海老一お兄さんを自在に改造してしまう由美子さん、幼女ながら家族の真実を見抜いているともえちゃん、悟郎と、直人のお父さんの関係を知って、「なーんだ、問題ないじゃない」と一笑してしまう神田さんなど、ほんとうに鮮やかです。 今市子の強くて暖かい世界の原型のようなこの作品、ドラマCDもぜひ聴いてみてください。
聴くまでは、漫画のイメージとどれぐらいずれているのか不安でしたが、読みながら頭の中でイメージしていた声とほとんど同じなので、びっくりしました。直人など恐ろしいほどそのものずばりです。 しかもセリフは漫画どおりです。絵がないぶん、何か説明を足さなければいけないのかと思っていましたが、それが全く必要なかった。 つまり今市子さんのネームというものは、何も足すことなくキャラクターも状況もすべてを言い尽くしているのですね。聴いていると、そのイントネーションで、記憶の中の絵の表情までヴィヴィッドにたちあがってきます。ここまでネームがすばらしい作家さんだったのだと、知りました。(絵がうまいだけに絵が主力のような気もしていたのです)
さて、ほとんどの役が自分の脳内の音声と同じだったと書きましたが、唯一の発見は、海老悟郎です。ひとくせもふたくせもある屈折した、したたかな感じを、関俊彦さんが演じていて、「病的な嘘つき」と作中で言われているのがなるほど、と腑に落ちました。彼の場合、顔がきれいなだけに、もっと内心を読ませない細くて澄んだ声のような気がしていたのですが、音声ドラマでは表情がないので、内心まで声で演出してえぐりださなければならないのだな、と。 で、彼の存在感は、漫画よりずっと大きくなり、主役になってしまったようで、彼のファンとしてはさらに新たな魅力を発見できて嬉しいです(研修所の原嶋さんに会いにゆくくだりなど、彼のいじらしさの出ているエピソードは今回省かれていますが)。
それにしてもこの名作ドラマ、こうであるべき、といういろいろな枠が壊れて、家族が解体し、世間体が解体し・・・そして登場人物はそういうものを脱ぎ捨てて、どんどん大きな自分自身になってゆくのが眩しいです。女性陣は特に突き抜けていて、がちがちエリートの海老一お兄さんを自在に改造してしまう由美子さん、幼女ながら家族の真実を見抜いているともえちゃん、悟郎と、直人のお父さんの関係を知って、「なーんだ、問題ないじゃない」と一笑してしまう神田さんなど、ほんとうに鮮やかです。 今市子の強くて暖かい世界の原型のようなこの作品、ドラマCDもぜひ聴いてみてください。
『百鬼夜行抄』は人間側と「妖」側の価値観の差が、はっきり描かれているため、「主人公だから大丈夫」な命綱のないドライさに、ずっとハラハラさせられていた、その上、ここにきて青嵐との契約が切れ護法神を失った律。 ・・・どうなることかと、さらにハラハラしました。 特に「取りかえ子」の話が怖かったですが、他の話も軒並み怖い。赤将軍、なんてのは、ネーミングだけでもう怖いし、「別室の客」の頭上のアレや「亀裂の家」の亀裂や「毒の皿」の皿や・・・怖いです。珠玉の一冊です。
熱しやすく、飽きっぽい私、ベストセラーであっても10巻を越えて読み続けることは少ないのですが、『百鬼夜行抄』には飽きるということがない。一見ありがちに思える身近な怪異と、古くから語り継がれ万人に知られた怪異を扱いながらも、先が読めない、マンネリを感じない。 怖いんだけどお茶目な「妖」たちのキャラクター。 上品だけどブラックな笑い。 なにより、家族にも友達にも(アヤカシたちにも)べたべたしない、どころか、初対面の人になど、かなり冷たく感じられる主人公・律、実はとても温かいこと、そうして家族とも友達とも(アヤカシたちとも)、良い距離感を保つ律が、温かい関係をつくっていくことが、読んでいて心地良いです。
続きが楽しみです。
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