「万里の河」は八十年代前半の彼等を代表する楽曲で、この時代の人なら一度は耳にしたと思います。美しい日本語で綴られた詞と、どこか懐かしいメロディーは、後々まで心に印象付けられる歌でした。 本書は、その「万里の河」がリリースされたすこし後の、当時二十三歳のお二人が書いた 痛快 熱血 青春暴露(?)本です。 悪童偏、純情偏、飛翔偏、上京偏の四編に構成されていて、チャゲから飛鳥へ 飛鳥からチャゲへとバトンタッチで会話をするように書かれています。
お祭り大好き。明るくひょうきんなサッカー少年。はじめて兄貴のギターで弦をつまびいた時・・・・これはチャゲ氏の思い出話。
愛犬のお話。剣道と父親のお話。わんぱく(過ぎる)少年時代。好きになった女の子のお話・・・・これは飛鳥氏の思い出話。
やがて読み進めると、お互いに仲間とバンドを組み、出会い、ポプコン、プロへと・・・・。
活動休止から三年あまり、先月、Blu-rayで復活を果たしたCHAGEandASKAさん、お二人の存在は絶大です。
このレビューのタイトルは何の時間を言ってるのか、本書をよく読めば分かります。
さすがもとフォーク出身のチャゲアス、やはりアコギにも拘りがあります。 最近のアコースティックギターマガジンは、メジャーなミュージシャンよりも通好みのアーティストを 取り上げていることが多いように思いますが、このころのものは ミュージシャン愛用のギターの画像も多く読んでいて楽しかったです。 表紙のアーティストに興味がある方はぜひ。他の雑誌にはない情報満載です。
ファンクラブを辞めてずいぶん経つので、これだけ濃い記事を読むのは久しぶりでした。 ASKAのインタビューで、インタビュアーが特にASKAファンではないと思われ、それが逆に良いです。質問が直球で、遠慮ない感じ。
堂本剛さんとの対談も良かったですが(楽曲を作る過程などを話し合ったり、アーティスト同士としての交流も興味深い)、 結構好きな女優である天海祐希さんがご自分の人生の転機にASKAの存在が大きかったことを明かしていて、 それほどの影響を受けていらしたのかと感動しました。 万城目学さんの自虐的なお話はかなり笑えるし、周りにチャゲアスファンがいない私は、 この本に出てくるファン達に勝手に親近感を持ってしまいました。
CHAGEとPiaも本当にちょこっとだけですが、お茶目でチャゲアスらしく懐かしくなります。
大ファンならすでに知っている事、見たことあるものも多いかもしれませんが、 個人的には知らない事だらけで、買って良かったです。 天海祐希さんも「次は対談を!」とおっしゃっている事ですし、第2弾も期待してしまうくらいにお気に入りです。
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