Steely DanのDonald Faganの1stソロアルバム。レコードからCDへの移行時期、名録音盤ということで、度々オーディオ評価用の試聴盤にも使われました。クオリティの高さだけでなく、楽曲も素晴らしい!
ファン,それもコアなファンでなければ楽しめない,しかし,コアならものすごく楽しい。
「ナイトフライ」は別物と考えれば、このアルバムは十分聴き応えのあるアルバムです。オープニングはまあまあですが、2曲目のノリの良さは、いい意味このアルバムのカラーを表しています。3曲目はちょっとひねりが効いた曲ですが、一転4曲目のストレートさはどうでしょうか。今までになく熱いギターソロも何とも新鮮。もちろん「ペグ」のジェイ・グレイドンのような突飛なソロではないですが、これはこれであり。十分ブルースしていると思います。6曲目のカバー曲もいい出来です。ここではなんとも不可思議なコーラスがいい味を出しています。7曲目は、多分このアルバムのベストテイクだと個人的に思っている曲で、フェイゲンの何ともひねくれた曲想が、ちょっといい感じのポップで、すごく気に入っている曲です。もうすぐ来日ですが、たぶんこのアルバムに触れることがあっても、曲を演奏することはないかと思っています。(あるとすれば4曲目あたり)この「デュークス・オブ・セプテンバー・リズム・レビュー」ですが、バックはこのアルバムのメンバーがほとんど。マイケル・マクドナルドは元スティーリー・ダンのメンバーなんで、ウォルター・ベッカーが抜けたスティーリー・ダンにボズがゲスト参加したような感じですが、レパートリーは均等に振られていても、出音は現在のスティーリー・ダンなんでしょうね。久々にフェイゲンの生声が聞けるので、楽しみです。
他の方も書いていますが、再発するCDシリーズの解説本です。いつもの雑誌の大人のロックとは違うのでお間違えなく!それでもそれなりに偏りなく解説されているので、これはこれで1冊あっても良いと思います。良書だと思います。
70年代から21世紀(ここ数年だけど)までの名曲から選ばれた曲たちです。いい歌は時代を超えることを実感しました。けっこう泣けちゃうかも!
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