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Dawn Over the Clover Field(初回生産限定盤)(DVD付)

underwear、 SELF PORTRAIT、 PHARMACY、君は僕の宝物
この頃のアルバムの歌詞とメロディーはどこまでも自分の心に寄り添ってくれてまさに青春の1ページとなっています。
当時のアルバムの雑誌のレビュー
「ボクらの恋愛をそっと影から見守ってくれている、そんなマッキーのニューアルバムが〜」
そういうキャッチコピーからズレていってしまったのはやはり「太陽」以降でしょうか。

あれ以降、どのアルバムにも感じられる暗さというかジメっとした空気。年々その印象が深まっています。それは今作でも同じでした。
もちろん「世界に一つだけの花」を引き合いに出すまでもなく明るい曲もあるんですが、以前のように気持ちを寄り添わせられないのもまた事実。

自分がマッキーに求めるのは人類愛を切々と歌い上げるような曲ではなく日常を切り取った、軽いポップスなんです。
彼の書く詩やメロディーは良くも悪くも軽く感じられ重いテーマは似合わない。
世界に一つだけの花の成功にとらわれず、もっと小さな世界の歌をお願いします。
そういう意味で今作では唯一、タウンワークのＣＭ曲にかつての良さを感じました。

（ちなみにこれ以前に最後にそうした良さを感じられたのは「君の後ろ姿」です、わかってもらえるかな）

とはいえ、現在の壊滅的な音楽業界の中で気を吐く貴重なアーティストであることに変わりはありませんし、本アルバムもしっかりとした良作です。

買って損はしないですよ。