日テレの青春ドラマの王道は,「青春とは何だ」「これが青春だ」の路線.
夏木陽介や竜雷太や村野武範が主演してゐた,汗くさい青春ドラマだった.
これらは東宝の制作で,初期には石原慎太郎が企画や脚本で参加してゐた.
自由を謳歌し,現状を肯定する,いかにも戦後民主主義的な能天気さが鼻につく.
体制派のドラマだから,ストレートに明るくマッチョが基本路線だった.
一方,森田が主演してゐたシリーズは,松竹の制作で,あやしい暗さに満ちてゐた.
「おれは男だ」といひつつも,女々しすぎる男子生徒たち.
そこには,社会の現状を肯定する能天気さはどこにもない.
女だらけの舊女子校に入学してきた青春野郎がひきおこす珍騒動といふ設定の
少女漫画を原作としたドラマは,どこまでも不条理劇だ. 海のバカヤロー.
現実はドラマとは逆で,石原は不健康で陰険な男だし,森田は今なほ突き抜けた青春ばかだ.
青春ドラマは石原のマッチョな願望を投影したものだったので,素直な虚構を楽しめるが
不条理ドラマの中のパロディ的人物であった森田は,現実世界でも石原のパロディになって
余生を送ることになったといふ一筋縄ではいかない虚構を今も生きてゐる.
Vol.3の白眉は「ナツコ・オン・ステージ!」でしょう。歌手デビュー直前の初々しい石橋正次さんと、可憐な今は亡き小野千春さんが魅せてくれます。ラストは泣けますよ。
『シルバーシート』はベテラン俳優の豪華共演且つ今でも社会問題になっている老後について考えさせられる 『墓場の島』は芸能人の不自由さと当時の若者の傾向 『別離』第四部に繋がる重要な話及び男の弱さ
1978年のオリジナル・アナログLPのクレジットは、
●作曲・編曲:ミッキー吉野
●演奏:ミッキー吉野グループ(ゴダイゴ)
●曲目:男たちの旅路/吉岡司令補のテーマ(哀愁)/若者のテーマ/若者のテーマ(朝)/
追想/走れ!!陽平/冬の樹/悦子のテーマ/海(釧路まで)/シルバー・シート/
ガードマン出動/墓場の島/海(夕日)/真夜中の警備/吉岡司令補のテーマ/
若者のテーマ(回想)/別離。
シリーズ第3部までの9作からのサントラ。何度もレコードに針を落とし、CD化を30
年待ちました。清々しく軽快な「若者のテーマ」、夕陽の中に立つ吉岡司令補のイメージ
「吉岡司令補のテーマ」、悦子との「別離」は美しく胸に迫る曲。
とにかく、リイシューが嬉しい。
この他にも、シリーズ第4部「流氷」で、根室発列車の中で使われた曲や、「車輪の一歩」
で効果的に使われた「THE SUN IS SETTING ON THE WEST」など、良い曲がまだまだあります。
いつかCD化を、ぜひ。お願いいたします。
なつかしいですね。「肝っ玉かあさん」「ありがとうの歌」が聞きたくて購入しました。今の若い人にはわかんないかな?この名作ドラマを、、、「ありがとう」看護婦編の最高視聴率は56%もとった作品です。(水前寺清子氏演じる新と石坂浩二氏演じる寅之助の結婚式の回)あとアイフル大作戦やバーディ大作戦などなどなつかしさいっぱいのアルバムです。いま40代〜50代の方々(主婦も含む)におススメ商品です。
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