いい本である。
西村氏のこういう話を読みたかった。『幻想症候群』以降では、作者の紡ぐ文に最も自然に頷きながら読み進められた本である。メディアワークスではなく、普通のライトノベルで出しても良かった内容だと思う。内容もテーマも『幻想症候群』の双子のような本になっている。
私は「当然こうなるだろう」という結末を確信し読み進めていたが、その予測は裏切られた。まさか裏切られるとは思っていなかった。絶対……と確信していたのに。(笑) もっとも、それもまたよい。思うに、「現実」と「妄想」に対する読み手の捉え方によって、結末の印象はガラリと変わるものになろう。
惜しむらくはというか、私の期待をやや外したのは、「現実と妄想のどちらを選ぶのか」という対立系が採用されたことだ。もっとも、この系を使わないと、この本でやったようなヤマの描き方は難しくなる。それに、一方を選び一方を切り捨てざるを得ないという決断は、主人公の年齢的には合っているものとも思う。物語を盛り上げやすいというメタ的な点から対立系を使ったのか、書き手の純粋な主張なのかは分からないのだが、とりあえず、この巻の決着としては、これでいいと思う。つまり、私はこの作品の続刊が出ないかと結構期待しているのだ。続刊が出るとしたら、きっと「現実か妄想か」という構図にはならないと思う。というか、ならない続刊を見たい。
物語というのは、言い切って終わらせるという面を持つから、この巻では……という結末で終わった。しかし、『妄想ジョナさん2』ではどうなるかは全く分からない。はっきり言うと、私は続編では間違いなく……だろうと思っており、安心してもいる。人生は現実か妄想かではなく、現実と妄想の明滅舞台だ。いつどちらのランプがつくかは誰も分からないのである。と、私は主人公に言いたい。
そして、この本を書いてくれた作者にも、よくやったなあと言って文を終わりにしたい。
某イベントに備えて購入しましたが、心底買ってよかったです。 基本的にノベルゲーはよほどストーリーが面白く無いと寝落ちてしまうのですが、 1回も寝落ちることなく最後までプレイできました。 オトメイトさんでありがちな金太郎飴的な展開もなく、 どのキャラのルートもそれぞれ異なったストーリーになっていて良かったです。 特にルートごとに最終的に戦う敵が異なり、さらに 1人クリアするごとに物語に散りばめられていた謎(オニだったり因習についてだったり)が 少しずつ解き明かされていくので、楽しんでプレイすることが出来ました。 キャラに関しては好みが別れるキャラがいるとは思いますが、 個人的にはみな好きです。 主人公にも好感が持てました。
また、緋色は初代のみプレイ済ですが、今までの作品をプレイしていなくても十分楽しめます。 今までの作品をプレイしていると、繋がっている部分があって楽しめるかな、とは思いますが。 「どのキャラも罪を抱えている」という言葉通り、 攻略対象それぞれが罪を抱えて、それでも必死に生きようとしているのが良かったです。 ストーリーは全体的にかなり重めですし、恋愛EDでもEDに至るまでが大分重いので、 悲恋が苦手な方には少し辛いかと思います。
残念な点は誤字の多さかなと。 プレイしていて普通に気付く誤字が何点もあったのが残念です。 また、システムは愛キャッチと好感度がないので最初はやりづらく感じました。 が、選択肢も基本的に二択でわかりやすく、慣れれば特に不便は感じませんでした。 あとは全体が章仕立てになっているのに、章の区切り等が何も出ないので、 セーブ画面で初めて自分が何章をプレイしているかわかるという(笑) ルート分岐もセーブ画面で初めて分岐した事実を知るという…(笑)
いろいろ書きましたが、買って損はないと思います。 食わず嫌いはもったいないです。
アニメ「Rio -Rainbow Gate!-」の出演声優4人によるユニット"らぶ・ルーレッツ"による表題曲とそのTVサイズVer.、さらにリオ(井上麻里奈さん)のソロ曲「ふたりのルーレット」を収録。
表題曲は明るくキャッチなメロディと、電波チックな歌詞、さらに楽しい合いの手やセリフが入り、聴いている側にもノリノリな気分になれます!やみつきになること間違いなし。私もヘビーローテーションしています!
「ふたりのルーレット」は表題曲よりいろいろと落ち着いた作りですが、大人の魅力あふれる歌詞でこちらも良くできています。
今回も絵について小言をいわねばと思ったのだけど
読み進めるごとにニヤニヤしている自分に気づいて
これは負けを認めるしかないかなと思いました。
はい。とても面白かったです。特にパパ登場の部分
(帯に書いてあるからいいよね) は、何故そういった
男性の心理がわかるのかなって思います。どういう
着地のさせ方をするのか楽しみでしたが、いい感じ
でしたね。アキちゃんの優しさもね、ママと百合の
育て方がよかったともいえるでしょうね。それと
アキちゃんも実は成績いいの?という話もあるんだ
けど、そこはサラリと流されていたり。
百合とりっちゃんは今回、新しいことにチャレンジ
していますが、これも突拍子もなさそうで、色々と
考えてのことだとわかってきたりします。
そのエピソードでも、おじさんが関わってくるんだ
けど、画伯は背が低くて人のいいおじさんが大好き
なんでしょうね。
ママはもちろん素敵だけれど、りっちゃんのママも
いいなあ。あの冷静さと世話しいな部分もいい♪
新しい登場人物も加わって、まさか話広げるつもり
なのかしら。明らかに含みを持たせているよなぁ。
ああいう中途半端な出し方すると話の中で時々登場
させなきゃならなくなると思うんだけどなー。一体
何年計画のつもりなのかしら?もちろん付き合い
ますけどねw。
正直、今までの声優さんCDは個人的に「ファンの為のもの」という 印象があって、それほど耳に残る曲はありませんでした。 でもこちらはOPもEDも、遙かファンに拘らず幅広く聞きやすい曲に 仕上がっていると思います。 私には珍しく録画したOPとEDを再生しては歌っています^^ 車まで持ちこめないのでCDを買ってしまおうかという勢いです。 違う!という方もおられるかもしれませんが、OPは「新しいジャニーズ がデビューした?」というような、軽快でカッコ良い曲。 EDは「DREAM(ヒカルの碁で歌っていましたね)が歌ってるの?」 という感じの、少し切ない感じのキレイな歌声が素敵な曲でした。 歌のランキング番組等で流れても全く違和感のない仕上がりだと思います。 (アニソンって、時々浮いてるじゃないですか(^^;) 私は特にEDが好きですv 「遙か3」のEDの時も思いましたが、皆さん、とっても歌がお上手ですよo(^-^)o 最近の声優さんはスゴイですね! これからも「ファン限定」に拘らないようなCDが増えてくれると良いなと いう期待を込めつつ★5つ評価です。
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