一瞬の核戦争の後、まもなく濃密な放射能が南半球に下ってくると
いう状況の
オーストラリアでの物語。思春期に見た時、アメリカ
潜水艦のタワーズ艦長(グレゴリー・ペック)とモイラ(エヴァ.
ガードナー)の関係が非常にロマンティックに思えた。かなり後に
見直したら二人の関係が今ひとつはっきりしない。
原作小説では肉体関係があったのかどうかもわからないが、映画
ではもう少しはっきりしようとしている。こんなことを書きたくなる
のも二人のラストの別れが美しいからだと思う。核戦争反対のスロー
ガンよりもこの映画の味は題名のとおり、静かに潮が満ちてくるよう
な独特のせつなさだろう。ペック、ガードナー共に故人だが、この
映画でははまり役だった。
母親は全員ステップマザーなので辛うじてマザーファッカーの称号は回避できます。ちなみに私はマザコンじゃありません、脂の乗った熟女好きです。母親全員スタイルがよく身体が崩れてないので減点1です。娘はどうでもいいです。
最近「エンドオブザワールド」としてリメイクされたがまずこちらから見る事をおすすめ。なぜなら刺激の強い現代版をみてしまうとどうしても物足りなく感じてしまう。でもそんな事を抜きにこの時代にこんな映画が作られていたことを考えて見てみたい。傑作なので是非両方とも。リメイク版では最後に『渚にて」という
タイトルの意味を示す原作小説の最後の一説が現れるが、そこは是非新旧とも映像に入れてほしかった。
なをリメイク版DVDの未公開映像がちょうど70分でそれを除くと新旧ともほぼ同じ長さになる。なくてもよかったように思う。