公開当時に見て、血が沸き立つようだった映画です。
　ＶＨＳで持っていますが、買い直しました。当時に比べ、ほんとにお手軽な価格になりましたね。

　オペラの「カルメン」は作曲者も原作者もフランス人で、台本はフランス語。
　この映画は、オペラをもとに舞踊劇のカルメンを作ろうとしている、現代スペイン人たちが主役。観光客相手のフラメンコの店に、日本人らしいお客がたくさんいる場面があります。そういう店の踊りじゃない、本物のフラメンコに興奮します。

　俺たちの国ってこんなイメージ？と宴会場面でオペラをパロッているシーンが笑えます。日本人が「ラスト・サムライ」古くは「ＳＨＯＧＵＮ」を見て　それちょっと違う、と思うように、スペイン人もオペラのカルメンをくすぐったく見ているのかもね。

　一度聞いたら忘れないビゼーの旋律と「地元」の音楽が対立せず、競いながら引き立てあっているようで、素晴らしいです。
　その音楽担当のパコ・デ・ルシアが、オーケストラ伴奏のアリアを瞬時に、フラメンコで踊れるように編曲してくれる。カッコいい。ギターの音にうっとり〜（でも演技はドしろうとなんだそうな。そう思って見るとセリフはすごい棒読み 笑）。

　踊りはともかく、カルメン役は美しい〜。黒い民族衣装でアントニオの幻想の中に現れるシーンなんか特に。
　バルセロナ五輪の開会式で踊ったクリスティーナ・オヨス、流れるような、別の生き物みたいな舞の手、見とれる〜
　今は亡きアントニオ・ガデス、普段着で音楽も何もなしで踊れる。セクシー。何も言うことはありません。
　カルメンの亭主役を演じている人も渋い、一流ダンサーです。
　女性だけ、手拍子足拍子だけで乱舞するタバコ工場の場面は、何度見ても圧倒されます。

　オペラの全曲盤を聴いていて、この映画のオープニング曲が流れるとゾクゾクします。背景に使われている原作小説の挿絵もイイ。原作はオペラともこの映画とも違う、実に淡々とした書き方で、それもイイ。
　原作・オペラ・この映画と、３つのカルメン　どれも好きです。

ペンが好きな小さい子（１から２才）にオススメです！
上の子の真似して何でも書きたがるので、こちらはお出掛け用に。
お洋服を汚さずに済みます（水には濡れますが！）

メタルマックスシリーズはほぼ全て網羅してきた身からいえば、あの「メタルマックス」をよくぞここまで復活させてくれたといえる作品です！
まさしくこれぞシリーズ物の正しい姿といえるでしょう。
以前出た「サーガ」シリーズも自分は好きですがやはり少し違うんですよね、こう細部の演出というか雰囲気というか・・・
何かが足りないって感じで。
しかしこの「メタルマックス３」は正しく古きよきあの他にはない独創性が滲み出てる「メタルマックス」の世界観を良く演出出来ていると
思いました。まあそれゆえ一般向けでは無いと言えるのは仕様がないのですが…ｗ

単純にゲームとしてみても良く出来ていると思います。特に戦闘シーンの敵味方のアニメーションはドット好きにはたまりませんｗ
最近こういう感じのゲームが減っているので逆に最近の若い人達には新鮮なんではないかな？

ストーリーも王道な部分を踏まえつつも「メタルマックス」らしい少し毒のあるシナリオでＧＯＯＤ。只、すこし作業感が拭えない幾つかのお使い的
展開は昔のＲＰＧって感じがしますね。自分はこういうメンドクサイのは以外に結構好きですが、大半の人は少しストレスに感じるかもしれません。

音楽はオリジナルスタッフの門倉聡さんが作ってるだけあって、シリーズの雰囲気を崩さない良い感じの曲がそろってます。やはり賞金首戦のＢＧＭ
はいつ聞いても燃えますね！ｗ

ただいわゆるゲームのシステム面ですが…これは他の方達も書いてますが少し改良の余地ありって感じですね。
ゲーム中頻繁に行う戦車の乗り降りが少し不便（使いづらい）だったり、戦闘中に使うスキルの効果が戦闘中に確認できない等細かい所でアラが目立ち
ました。ここぐらいのはシステム的にもう少しどうにかなったと思いますし。
後はこれは賛否が別れるでしょうが、折角キャラが立っているサブキャラや敵キャラがいるので、ここぐらいにはＰＳ２版の「メタルサーガ」みたいに
顔グラフィックが欲しかったです。仲間キャラにはあるんで余計にそう思いましたね。

色々書きましたが題名にも書いた通り「メタルマックス」シリーズとしてはトップクラスに面白い出来だと思います。
願わくばこのまま「４」「５」と続くことを願いますｗ