パリ・オペラ座のライヴです。画質はいいとはいえませんが、ベルガンサ、ドミンゴ、ライモンディ、リチャレッリ すばらしいキャストです。ドミンゴ、ライモンディはミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場でも、何回も競演しており、フ
ランチェスコ・ロージー監督の映画「カルメン」でもすばらしい歌唱、演技をみせています。ピエロ・ファジョーニの演出は、ドン・ホセの心象風景が挿入され、必ずしもオーソドックスとはいえませんが、奇をてらいすぎていない、基本をおさえたわかりやすい演出になっています。国際的スターで主要登場人物をかため、脇は
フランス出身の舞台経験豊かなヴェテランでかためています。
パリ・オペラ座の
フランスオペラは、一見の価値があります。
まったく同じ表紙で、中身が同じなら安いほうで良いと思い、このペーパーバック版を購入しました。もう一つのと比べていませんが、紙質や製本が違うのでしょうか。この値段でオペラのスコア(全曲)が買えるなんて驚きでした。
このビデオジャケだとこの
バイオリンを弾いている女性がカルメンなんだなと思うが、全くの脇役の人で主演のマルーシュカ・デートメルスではない。よく分からないデザインである。
80年代のゴダール作品としては最も一般的知名度と評価が定まった作品で、ドキュメンタリー映画の撮影中に実業家を誘拐しようとする一団というストーリーはあるが、当然ゴダールなのでサスペンス色は皆無で、最初か最後までマルーシュカ・デートメルスとその恋人のコメディとも受け取れる描写が続く。
一番凄いのは映画の一番の見せ場である銀行強盗のシーンが、全く銀行強盗をしているように見えない。
インサートされる海岸のカットがやたら印象的で、全く観客の感情移入をさせないラストも印象的だ。
途中、数回は眠たくなる瞬間もあるが、80分という短い時間と主演のマルーシュカ・デートメルスの魅力で何となく最後まで見れてしまう。