キューブリック,
ダルトン・トランボにカーク・ダグラス,オリヴィエ。関連する人名を挙げただけでもこの豪華さ。
奴隷の剣闘士が解放を求め
ローマ軍に立ち向かうストーリー。「アイム・スパルタカス!」が記憶に残る方も多いのでは。血湧き肉躍る傑作スペクタクル。
特筆すべきはこの価格でdts音声が収録されること。また,カーク・ダグラスらの音声解説等豊富な特典。中でもピーター・ユスティノフへのインタビューでは撮影当時の様子がユーモアたっぷりにコメントされていて本当に面白い。ボックスにしなくてもこんなに素晴らしい商品が作れるという,お手本。
スタンリー・キューブリックと比較するとリドリー・スコットがかわいそうですが、どちらも
ローマ時代のグラディエーター(剣闘士)の話ですから、つい比較してしまいます。
やはりキューブリックの作品はものが違います。本作はキューブリックにしては珍しくオーソドックスなコスチューム・プレイ(歴史劇)です。後年のような実験的な試みはあまりありません。最初に観た時には当時の職人監督の作品ぐらいに思っていました。しかし見直してみると、カメラ・アングル等にキューブリックらしさがあります。
この映画には、自分が
ローマ時代にいるような臨場感があります。それに比べると、リドリー・スコットのものは博物館にある、よく出来たミニチュアを見ているような感じしかしません。