現代フラメンコの魅力に陶酔しました（タブラオ等の映像かと思って射ましたがとんでもないでした。カルロスサウラに脱帽です）

数少ないライブステージ映像です。フラメンコギターにとどまらず素晴らしいギターが堪能できました。

何度、聞いても地中海の舞踏は凄いです。他はあまり気に入ってませんが。ホントはSACD版が欲しかったのですが、プレミアが付いて高いのですが、リマスター版を買いなおしました。最初は違いが良く判らなかったのですが、クリアにはなっているようです。とDi　Meolaのスタジオ録音も凄いです。そちらには最後にどちらか判りませんが、ヒューと言うため息が入ってますよね。

ギターという楽器は本当に多くの顔を持った楽器ではありますが、その本質を引き出せている演奏家は少数な気がします。

そういう意味では、Paco de luciaという人はギターの芯の部分で情熱を表現することができるギタリストです。
彼の指から弾き出された情熱はそのまま音となって、我々の心に突き刺さります。
焼け焦げるような情熱的なトーンから、甘く語りかけてくるようなトーンまで、全く驚く程人間の持つ感情や本質を表している。

この作品では、そんなPacoの音を十分に感じることができます。バックが薄めな曲が多く、ギターの音色を堪能するにはもってこいです。
超絶技巧はもちろんのこと、美しいメロディもこれでもか、というほど詰め込んであります。
また、非常に熱い演奏が終始繰り広げられており、数ある彼の作品の中でもSirocoは私のお気に入りとなっています。

ベスト盤もいいですが、Paco de luciaのギターを浴びるほど堪能したい、というのであればおすすめの作品です。