BS作戦で4隻の八八艦隊
戦艦を失った日本海軍はラバウル防衛のためにブーゲンビル死守を図りますが、米海空兵力の前に風前の灯に。そして始まったブーゲンビル侵攻作戦に対し日本海軍は最新鋭
戦艦「大和」を含む第二艦隊を投入し、ブーゲンビルからの撤収を図らんとしますが…
今巻のメインである水上戦闘では日本の「大和」、赤城型巡戦に対し、米海軍のミシガン級、改装サウス・ダコタ級
戦艦という新旧入り乱れた艦隊戦になります。ようやく登場した「大和」が旧世代艦としては最強クラスのサウス・ダコタ級2隻を相手に新鋭艦の性能を見せつけますが、一方で赤城型巡戦がミシガン級によって・・・。新世代
戦艦と旧世代
戦艦の性能差を見せつけるための巻だと思っても間違いではないような気がします。ただ前巻登場し大活躍した雷撃艇「瀑龍」が今巻では「狩られる側」としてのみ登場したというのが正直不満でした。
開戦から2年半、史実であれば昭和19年5月になるころですが、欧州戦線では「史上最大の作戦」に向けての計画立案が始まり、「報復兵器」の開発が進むなど時は刻一刻と進んでいきますが、太平洋においても零戦の優位を消すあの艦戦が登場し始め、さらに頼みの八八艦隊も徐々に数を減らしていく…。どこかで手打ちにするのか、それとも最後まで進めるのか。まだまだ目が離せません。
横山氏の作品はまえから読んでいます。
最近は、一時のように相手の弾はボカスカ当たるのに、こちらは当たらない、という描写は少なくなりましたね。
IF戦記としては、わりと足が地についた話を書く横山氏ですが、
今回は少々話の進行上にもかかわると思われるミスがあります。
当時はレーダーの黎明期で、現代のような
コンパクトな機器はありません。真空管の時代ですから。
有名な「ブラックウイドウ」など、夜間戦闘機はすべて双発です。なぜなら当時のレーダーは機首から4本の棒を突き出した形をしており
双発でなければ取り付けられないからです。
したがってF6Fにレーダーを装備するのは不可能です。
最初のロッキーチャック挿入歌の2曲を除けば、すべて昭和49年10月~51年3月までのたった1年半の間に生み出されたもの。「歌のあゆみ1」が彼女の成長過程を耳にできるのに対し、本作品はもはや歌い手としての完成品というしかない。
楽しみ方としては、懐かしさに浸るのも一つだが、何よりこの声の伸びが特筆ものであり驚きそのものである。お奨めは有名曲以外では「戦いははてしなく」「ポッコの空」「サウルスくん」「ちいさな愛の歌」あたり。
今となって思うのは、こんなかわいいかつ歌の上手な若い女性が、ここまでアニメの歌に全力を注いで歌っていた事。ある意味昭和の奇跡ではなかろうか。
全65曲、クオリティの塊。そしてこんないい声の彼女も、ある意味空前絶後の良き時代。
前巻で日本
戦艦部隊が文字通り壊滅し、いよいよ航空機対
戦艦の真っ向勝負となります。
最強の「ヴァーモント」、ネブラスカ級3隻、コネチカット級2隻を擁する米太平洋艦隊に対して零戦・九九艦爆・九七艦攻といった旧式機から「烈風」「
彗星」「天山」「星光」さらに「流星」などの陸海軍機、波号
潜水艦の大群を擁する日本軍。以前の巻でも語られていた「貧者と富者の戦い」、その極めつけというべき戦いになっています。
さながら戦国時代の城攻めのように米艦隊の天守たる巨大
戦艦群を守る外周の護衛艦艇や直衛戦闘機、その母艦群といった守り手を一つずつ剥ぎ取っていく日本軍・・・果たして米軍がこの巨大な城の防御力を見せ付け、東京を灰燼とするのか?それとも日本軍が落城させるのか?いよいよ最終巻、最後まで目が離せません。