「天空に浮かぶ7つの月に、様々な風変わりな神々が住み、地上で生きる人々(人間以外の知的生命を含む)に大きな影響を与え続けている。」という世界が舞台の、ややダークな雰囲気が漂う、変り種のファンタジー作品です。
世界設定の様々な要素が、バラエティー豊かで複雑に絡み合っていて、刺激的です。
ストーリーも、剣や魔法での魔物退治の話以上に、人間達同士のドロドロとした陰謀劇の方がメインとなっていて、ファンタジー物の中では、一味違う作品になっています。
私個人は、中高生の時に真剣にハマっていた作品なので、星5つ付けたいのですが、「ライトノベル、ファンタジー、SF、ゲームなどにあまり接触のない人たちにとっては、ややとっつきにくい作品だ。」と判断したので、星4つにとどめました。
この本は、もっとお気軽な内容と思って読み始めたら、深い内容を含んでいたので、ゆっくりと読んだ。本の
タイトルは単に本を手に取らせる作戦のためで、ここだけを見て評価しても意味はあまりない。
ひろゆき氏のように、生活に困らず、しかも物欲のあまりない人間には、精神的にメディアや様々な既製組織(システム)からの(相当の)自由を獲得できうるのだと思う。
そこで、彼は社会を外から見る観察者となっている気がする。それゆえ、既成の組織に組み込まれているほとんどの人間から、うろんな目で見られ、時に反発を招いているのだろう。しかし、対談での発言を読むと、国家、貨幣制度、社会構造、法律などに対しての、素直で根源的な「なぜ?」が、将来のいつかの時点で、重要になってくる問いの幾つかではという気がしてきた。しかしあくまでも観察者としての立場を守っている気がする。
誰にもお勧めできる本ではなく、分かる人にのみお読みいただきたい、ちょっと危険な香りのする本である。