音信不通になった基地に乗り込んだ小隊。基地は血だらけで女が一人いるだけだった。霧に包まれた基地で兵士達の精神は追い詰められていく。
既に
ハリウッドでのリメイクが決定しているこの映画。低いレビューが目立つのはストーリーが分かりにくいせいだと思われる。
以下、激しくネタバレ。
実はこの部隊は直前の作戦でゲリラと間違えて一般人の家族を撃ち殺していて、作戦開始前から既に心はボロボロなのである。さらに映画の中では誰が家族を殺したのかが重要なキーになっていく。
しかし、この重要な情報はちゃんとは語られず、ストーリーが進むにつれ少しずつ断片的に分かるようになっている。最後まで見て改めて最初から見ると、あれ、こいつら何の会話してんだ?という疑問が全て解ける。非常に綿密に練られた脚本である。
しかし、この手のもう一回見て初めてすごいと思う映画って「11:46」とか「トライアングル」とか何本かあるけど、多くの人にとって分かってもらえなくて損してるように思うんだけどどうだろう? その不憫さに☆一つおまけ。
東
京都現代
美術館で回顧展が開かれています。
住宅のみならず、公園やモニュメント、都市計画にまで活動の幅を広げていたバラガンは
メキシコに生まれ、二度の北アフリカ旅行で「自然と住宅」の係わり合いに目覚めます。同時に彼の感性が生み出す色使い、光の使い方は実に見事で、芸術作品としての住宅とはどういうものかが判ります。
個人的には、彼の「階段の使い方」が素晴らしい。
もうずいぶん前ですがわたしは本当のバラカンの建物を見るために旅しました。この本の写真はそのことを思い出します。写真もリアルで実物に近い形で現れているのですばらしいです。バラカンの素敵な建築をぜひ味わってみてはいかがでしょうか。
この本に出会ったのは、建築を勉強していた学生の頃です。
最初に目を引くのは、
メキシコのソウルカラーであるピンクをはじめ、鮮やかな壁面の色なのですが、それとは反対に、この写真集からは、謙虚さをものすごく感じます。家主の一人が、「この家では毎日発見がある。」と語っているように、写真のひとつひとつを見ていると、建築がどうだということよりも、「自分がここにいたらどんな気分になるんだろう」ということを考えてしまいます。三宅一生さんをはじめ、著名人多数訪れているみたいですね。