いいですよ〜。どうしようもない人たちのお話ですけど、憎めないのです。
個人的に原田さんが好きなので、これはかっこいいというのと、どうしようもないというのとの真ん中くらいの感じで…。雲霧仁左衛門と
ルパン三世の、足して三で割ったみたいな感じがしています。
元すご腕のスリと、それを取りまく人たち。ろくでなしのようで、守るべき一線をしかり持っている人たち。
また、アルコール依存を克服する会を主催する女性を、風吹ジュンが。一見しっかりしたいい人そうで、寂しく可愛く演じています。
車の窓越しに通り過ぎる
吉祥寺の街は、人通りはあるのだけれど、厳しい日本の一部であるのは否定できない。
東京物語と同じ名前の小夏が登場するのは、懐かしい感じがする。
現在進行中であろう、この作品の登場人物には、自分自身を投影できる者はいない。
それは、自分が年を重ねたということなのかとも思う。しかし、第14話は深く心にしみました。
いずれにしても、少しばかり、レイモンドチャンドラーの匂いを感じながらも、一人の傍観者として、この流れが行き着く先を見続けたいと思う。
侵略者の手先として、新怪獣ガイガンが、おなじみのキングギドラを引き連れて宇宙から飛来します。迎え撃つのは、すっかり正義の味方が板についた我らがゴジラと、彼の忠実なパートナーのアンギラスです。新怪獣ガイガンのメカニックなデザインは、これまでのゴジラシリーズに無いユニークなものとなっており、久々に人気怪獣が登場したという感じです。とにかく怪獣同士のタッグマッチが見所の、完全な娯楽映画です。
巨匠は沖縄に半分は移住して、文化人生活を営んでいるとばかり思っていたのだが、漫画の新作が出たというので、ポチッとしてしまった。
この新作は
吉祥寺を舞台にしている。いしかわじゅんには、『スキャンダル通信』『スキャンダル倶楽部』という、やはり高校生が主人公で
吉祥寺が舞台の作品がある。が、この連作とは異なり、本作の主人公、小夏は大人との関わりを持ちながら暮らしている。そのため、ひとつひとつのエピソードに深みが出てきた。
また、女子高生の描き方に、最近のあづまひでおに強く影響を受けているところが見受けられ、少し今風になっているところがミソである。かつての、リトル
メジャーvsビッグマイナーの抗争を知る者としては、微苦笑である。
ストーリー自体は、日常から少しだけ乖離した構成だが、破綻をしないところが、さすが巨匠なのである。
漫画家いしかわじゅんを知る人にも、知らない人にもオススメだ。
もちろん江口寿史の手による帯が、いっそうの素晴らしさを加味している(笑)。