西加奈子という作家の小説を初めて読んだのですが、なかなか面白い。
通天閣周辺にすむ中年男と若い女性の2人。2人の接点は何もないと思っていたのが、最後には意外な接点が。
最後の顛末は漫画のように笑えました。
大阪好きには一度は読んでもらい小説。一気に読めてしまいました。
大阪の都市部に限らず、中部地方の山岳地帯(日本の屋根)も細かく再現されています。日本山岳シーナリーの様です(本製品には山名標は付属していませんが)。いったいどこまでのエリアが再現されているのかチェックはしていませんが、山岳部の再現に限ってはだいぶ広いようです。
圧倒的な稠密さで描かれた
大阪裏面の現代史。すごい。
通天閣から俯瞰した「飛田」はどんな町だったのだろうか。
私はふるえる手で「飛田遊郭」のページをめくった。
1914年の「飛田」
・私娼は一夜に6,7人を相手にする、彼女らはみな「激烈なる梅毒」である。
1916年の「飛田」
・「それらの淫売も自然消滅すると信じて」
大阪府は遊郭として許可した。
1921年の「飛田」
・その周囲を厳重なるコンクリートの塀で囲い、文字通り、廓とした。
1936年の「飛田」
・その俯瞰写真。苦界は、整然と区切られた道の中に、「籠の鳥」を囲う。
著者は次のように「飛田」を描写する。
「この低湿地帯の町の空気を居心地よく感じてしまう自分を恐れながら、
小さな成功やささやかな欲望の充足を求め、むなしく澱んでいくのである。
湿気は親密でありながら、かつ不吉な相を見せる」
「店は店、たかだか店だけど、店という名のこの人生」
最後は私の感想である。
パズルの中に多くの字が含まれているので、私が今まで経験したジグソーパズルで一番簡単でした。小学生でも簡単にできるくらいでした。だいたいすべての時間を合わせると4時間あればできますよ。写真もとてもかわいいです。
高さ40センチで縮尺は1/257で意外に大きいです。はまらない箇所は一つもありません。ガラス張りの窓が印刷でリアル感がありません。パルテノン神殿が大きさが半分で細かい石の模様が印刷されていたせいか、かなりリアルなのに対照的です。
それでも
通天閣の模型は珍しく、古臭いデザインも味があって、
大阪に旅行した人にとっても、それなりの値打ちはあると思います。